自分はもともと集中力がないから、ダメな人間なんだ・・・
そう思うこともありますよね。
今回は、そんなお悩みを抱える方におすすめの1冊、メンタリストDaiGoさんが書かれた「自分を操る超集中力」について解説します。
昔の僕も集中力がまるでなく、いざ勉強を始めても、10分経つと机から離れてしまうような学生生活を送っていました。
そんな僕でも、本書に出会い、たくさんの本を読み、書評がかけるくらいには集中力を高めることができました。
この記事では
- 著者が伝えたいメッセージ
- 集中力を高める2つの方法
- 本書を実践する具体的なステップ
についてわかりやすく解説します!
集中力を高めたい方の役に立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください!
【結論】集中力は正しい方法で鍛えることができる!

さっそくですが、本書の結論は
集中力は鍛えられる!
鍛えた集中力であらゆることを習慣化して、人生をイージーモードにしよう!
というメッセージです。
集中力がつづかない方にとっては、かなり意外な結論かと思いますが、本書はたくさんの研究や実験で科学的に裏づけされた事実に基づいた、信憑性の高い内容となっています。
集中力を高める2つの方法
集中力の源であるウィルパワーを高めるトレーニングはとてもシンプルで、たった2つの考え方からできています。
1つめはトレーニングによってウィルパワーの総量を増やす方法。
もう1つは、ウィルパワーの消費量を、日々の行動や習慣を変えることによって節約していく方法です。
30ページより引用
ウィルパワーとは、集中力を生み出す力で、意志の力の強さのことです。このウィルパワーは集中することで、どんどん消費されていきます。
ウィルパワーには個人差があるため、人によって集中力に違いが生じるんです。
本書では、集中力を高める方法として、
- トレーニングによってこのウィルパワーを増やす
- 習慣化して、ウィルパワーを使わなくても集中できるようにする
という2つの方法が紹介されています。
習慣化の無限ループ
彼らは行動を習慣化させ、定着させることでウィルパワーを使うことなく集中状態に入っているのです。
(中略)
1日を通して集中できる人たちは、ウィルパワーを使うことなく集中しています。
そして余ったウィルパワーを、より重要なことを習慣化させるために発揮しているのです。
44ページより引用
つまり、習慣となっている行動は、ウィルパワーを消費することなく集中できるということ。
これが、僕が本書で最も大切だと思ったポイントです。
経験からもイメージしやすいかと思いますが、
- 歯磨き
- 利き手での食事
- 自転車に乗る
など、意識しなくてもできるような行動を続けても、脳を使い切ったような疲労を感じることはありませんよね。
なので、日々のあらゆる行動を自動化することができれば、長い時間集中力を保つことができるようになるんです。
本書では、そのための具体的な方法をたくさん学ぶことができるので、実生活でも活かしやすいところが魅力的です。
【疑問】集中力がなくなったときでも集中できる方法はないのか?

とはいえ、どうしても集中力を使い切り、もう何もできない、というレベルまで疲れ切ってしまうこともあると思います。
僕は、そんな時でも脳を騙して、集中力をブーストさせる方法はないのか?という疑問を持ちました。
本書には、その答えがありました。
脳が感じる疲労感は単なる思い込みで、やる気やモチベーションが下がったというのも主観的なもの。
つまり、「疲れているから、集中できない」というのは錯覚に過ぎず、脳の仕組みを知りさえすれば、疲れを切り離し、やる気と集中力を取り戻すことができるのです。
59ページより引用
正直、僕がこの文章を初めて見たときは
んなアホな。
と思いました。
皆様も経験があると思いますが、一日中ぶっ通しで仕事や勉強をすると、動くことすらできないほど疲れてしまうという経験があったからです。
あの感覚が単なる思い込みだとはどうしても思えませんでした。
とはいえ、そんな状態でも大好きな読書ができるようになりたかったので、半信半疑ながらも本の内容を実践していきました。
暗示を使って集中力を上げる
暗示が脳に与える力は非常に強力で、
(中略)
意図的に利用することで集中力を高めることができます。
それは「集中力を保つことができた」と、自分が感じられた環境や時間を記録する方法です。
64ページより引用
この本から学んだ通り、集中できる環境や時間を意識して仕事をしてみると、だんだんと自分の傾向がつかめてきました。
具体的には
- 10:00は最も集中ができる
- 16:00は集中できない
ということです。
なので、16時頃仕事をしたり、本を読むのはあきらめ、運動や瞑想など、集中力を回復することに専念するようになりました。
すると、夜になるとくたくたで、本を読むことすらできない、ということは減っていきました。
また、机の前に
- 本を読む!!
- 勉強する!!
- ブログ書く!!
と書いたふせんを貼りつけ、机ではそれ以外のことはやらないと徹底しています。
こうすることで、場所と行動が結びつき、次第に集中できるようになっていきます。
結構効果あるので、ぜひ試してみてください!
【考察】本書を実践する3つのステップ

以上、メンタリストDaiGoさんがかかれた「自分を操る超集中力」について解説しました。
これまでの内容を簡単にまとめると
- 集中力は鍛えることができる
- 余った集中力であらゆる行動を習慣化させよう
- 暗示をかけると集中力にブーストができる
という内容でした。
そしてここからは、本書のメッセージを実践していくための具体的なステップについて考察していきます。
✔︎3つのステップ
- 瞑想
- 習慣化のテクニック
- 作業興奮を利用
順に見ていきましょ〜
ステップ1:瞑想で基礎を固める
本書でも紹介されているテクニックですが、瞑想には集中力を高める効果があります。
瞑想によって、集中力の土台となるウィルパワーを鍛えていきましょう。
実際、僕も瞑想を2年ほど習慣にしていまして、通算5000分以上瞑想にふけりました。
その結果、明らかに集中力が上がりました。
個人差があると思いますが、僕は半年ほどつづけると集中力が上がったことを実感できました。
瞑想については別の記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ステップ2:習慣化のテクニックについて学ぶ
もしかしたら、何か新しいことを習慣にしようとしても、なかなか続けられなかった、という経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。
実は、習慣化にも正しい方法があるんです。
具体的には、if-thenプランニングやハーバード大学の心理学者が考案した20秒ルールというものがあります。
瞑想×習慣化のテクニックで1つずつ習慣を増やしていきましょう!
また、同じくメンタリストDaiGoさんの「超習慣術」という本や、ハイディ・グラント・ハルバーソンさんの「やり抜く人の9つの習慣」という本は習慣化についてわかりやすく学ぶことができるので、おすすめです!
ステップ3:作業興奮を利用して自己暗示につなげる
作業興奮とは、実際に行動することで、だんだんとやる気やモチベーションが上がる、という人間の特徴のことです。
- やる気があるから仕事をしよう!
- 今日は元気だから運動してみようかな・・・
と考える方は多いかもしれません。
でも実は、やる気→行動ではなく、行動→やる気が正しい順番なんです。
なので、作業に取りかかるハードルをいかに減らせるかが重要なポイントです。
たとえば、
- 5分でいいから外を散歩してこよう
- 5ページだけ本を読んでみよう
- とりあえずあのメールにだけ返信しよう
というように、疲れている時でもできるくらいの量を目標にするんです。
すると、作業に取りかかる心理的なハードルが下がるため
行動
↓↑
モチベーション
という好循環が生まれます。
成功体験を記録し、次に活かす
たとえば、5ページだけ本を読もうと決めて読書すると、調子が上がった結果30ページ本が読めたとします。
次はそれを暗示として使ってみましょう。
(あなた)は(時間)、(場所)で、5ページだけ本を読もうとしたら、集中力が回復した
と記録しておくんです。
また同じシチュエーションになったら、そのメモを見返して自分に暗示をかけて集中力を回復させましょう!
集中力を持続させて、人生をイージーモードに!
集中力は一朝一夕に身につく能力ではありませんが、誰にでも伸ばすことができる能力だということはお分かりいただけたかと思います。
この記事が
自分はもともと集中力がない人間だから・・・
と思っていた方の集中力を高めるきっかけとなればとてもうれしいです。
さて、ノーベル経済学賞を受賞したハーバート・サイモン氏の言葉を引用し、この記事の結びといたします。
情報量が激増する社会では、人間の集中力こそが最も重要な資産になる
それではまた別の記事でお会いしましょう!
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