- 読んだ本の内容をすぐに忘れてしまう・・・
- 簡単に記憶に残すにはどうすればいい?
せっかく本を読んだのだから、できる限り内容を覚えておきたいと思いませんか?
僕もしっかり頭に叩き込んで、本の内容をスラスラと話せるようになりたいのですが、1度読んだ本の内容なんてしばらくたてばすっかり忘れてしまいます。
じゃあ読み返せばいいんでしょ?
とわかってはいるのですが、つい、
もっと簡単に記憶に残す方法はないんだろうか?と楽をしようとしてしまいます。笑
この記事では、そんな僕のような方へ向けて、たったひと晩で記憶に定着させる方法についての研究を紹介します。
面倒くさがりの僕でもこれならできそうだな・・・と思えた方法なので、ぜひ参考にしてくださればと思います。
結論:夜本を読んで、朝起きて復習!
はい、この記事の結論は
夜本を読んで、しっかりと眠り、朝起きてどのくらい覚えているか復習する
というものです。
ここからは、
- 記憶が定着するメカニズム
- 元になった研究の紹介
- 具体的に読書に活かす方法
について解説していきます。
たった一度読んだだけで本の内容を忘れないなんてムリ!
以前、【もう忘れない】記憶に残る読書法5選【アウトプットを重視しましょう】という記事で紹介したとおり、人間の脳は何度も復習することで記憶が定着していきます。
つまり、残念ながらたった一度読んだだけで本の内容をバッチリ覚える!なんてことはできないんです。
反復することで、脳の回路がスムーズになる
ハーバード大学の医学研究者であるジョン・J・レイティ氏は、著書「脳を鍛えるには運動しかない!」の中で学習についてこう表しています。
学習とは、情報を伝達するために神経細胞(ニューロン)どうしを新しく結びつけること
48ページより
ここで少しだけ専門的な話になりますが(「つまり」まで飛ばしてもOKです!)、脳にはたくさんの神経細胞が存在し、その細胞どうしが互いに結びつき、信号を送りあっています。
そこで、新しい情報が取り込まれると、今まで結びつきのなかった細胞と細胞の間で、新しい回路が出来あがるんです。
その回路に何度も信号が送られると、次第に細胞の結びつきが強くなり、スムーズに情報を扱うことができるようになるんです。
つまり、新しいことを学ぶと神経細胞の新たな結合が生まれ、復習によって何度もその回路を刺激することで、記憶が強くなっていきます。
学習効率が2倍になるという研究があった
「何度も復習することで記憶が定着する」ことが大原則ですが、なんとその復習時間を半分にまで減らすかもしれない?という研究があります!
ここからはその研究について簡単に解説します。
参考文献
実験の方法
リヨン大学による研究で、睡眠は復習時間にどれだけ影響するのかを調べてくれました。
- 2回の学習を12時間おきに行い、外国語の単語を完璧に覚えるまで学習
- 40人の参加者を2つのグループに分ける
- 1つ目のグループは、同じ日の朝と夜に学習したグループ
- 2つ目のグループは、1日目の夜と2日目の朝に学習し、間に睡眠を挟んだグループ
- 1週間後と6ヶ月後にどれだけ覚えているかのテストを行った
要するに、学習と復習の間に睡眠を挟むことで、どれだけ記憶に影響するのか調べたんですね。
その結果以下のことがわかりました。
睡眠を挟んだグループの方が、同じ日に学習したグループに比べて学習時間が半分になり、長い間記憶に残りやすかった
つまり、学習と復習の間に睡眠を挟むことで、学習効率が2倍になり、さらに長期記憶にも残りやすいことが分かったんです!
すごくないですか?
たったひと晩ですよ、たったひと晩眠るだけで学習時間を半分にまで減らすことができるんです!
これを知った時僕はめちゃくちゃテンションが上がりました。笑
読書に活かす方法
この結果を読書に活かすのはとてもシンプルですね。
夜覚えたい本を読んで、睡眠をはさみ、朝起きたらどれくらい覚えているかをテストする。
読書は朝すべきか、夜すべきか問題【目的に合わせて読みましょう】の中でも述べたとおり、本を読んだ後に眠るだけでも記憶に残りやすくなりますが、朝起きてから復習することで、より効率が上がることがわかりました。
たったこれだけで、本の内容を覚えやすくなるのであれば、やらない手はありませんね。
もちろん読書以外にも使える方法なので、他にも
- 英単語の学習
- 暗記科目の復習
- ちょっと気になるあの子の誕生日や好きなもの
- 絶対に忘れてはいけない奥さんの地雷ポイント
なんかにも応用のできるテクニックなので、是非試してみてくださいね〜。
それでは!
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