こんにちは!ばちといいます。
心理学と漫画が好きな僕が、「アニメONE PIECE949話」の感想、考察を心理学の視点から展開するコーナー!
- アニメの感想を知りたい!
- 自分を責めすぎてしまう…
- ルフィが自分を犠牲にして、囚人たちを止めた理由は?
といった方へ向けて、
- 最新話のあらすじ
- 自責思考と他責思考
- 【考察】ルフィが囚人たちを止めた心理
について解説します。
※この先ネタバレを含みますので、ご注意ください。
949話「勝ちに来た!ルフィ決死の叫び」あらすじと感想
今回は、兎丼のストーリーがメインでしたね。
簡単なあらすじ
奇病「ミイラ」による被害が拡大
↓
囚人たちは、ルフィ、赤鞘たちをねらうよう命令される
↓
感染者にふれただけで広がるミイラ
↓
この絶体絶命のピンチをどう切り抜ける?
【感想】ルフィしか勝たん
とにかくルフィがかっこよかった。
- カイドウに絶対に勝つ
- お玉が平和に暮らせるようにする!
という強い意思がひしひしと伝わってきました。
ルフィの発言はポジティブで、力をもらえますよね。
日曜日は気分が沈みがちですが、「来週もまたがんばろう!」と思わせてくれます。
戦闘のアニメーションが‼
赤鞘たちのアニメーションにもテンション上がりました。
特に、河松の滅南無川がめっちゃかっこいいです。
先週に引き続き、アニメを見て、河松が一気にかっこよく見えました。
自責思考と他責思考

それではさっそく、囚人たちとルフィの考え方のちがいを見てみましょう。
囚人たちの他責思考
囚人たちは、奇病ミイラに感染してしまい、苦しい思いをしています。
ルフィたちに対して
出て行っでぐれ…‼
おばえたちが来なぎゃ…こんな事には…‼
「ONE PIECE」94巻949話より引用
こんな発言や
他所者のお前が来なきゃ…
この兎丼にもただ”日常”が続いただけ…‼
こんな目にあわずに…
「ONE PIECE」94巻949話より引用
こんな発言をしています。
これは、いわゆる「他責思考」と呼ばれる考え方。
他責思考とは、
ある結果を、他人に責任がある、と考えること
囚人たちは、ミイラに感染してしまった原因を、ルフィたちの責任だと考えており、まさに他責思考だといえます。
ルフィの自責思考
一方ルフィは、
おれが他の国から来てて何が悪い‼
他所者がこの国守っちゃいけねェのか‼?
「ONE PIECE」94巻949話より引用
と、他人のせいにしていることに怒りを感じています。
ルフィの考え方は、
おれは約束したんだ 九里で自分のメシをおれにくれた「たま」って友達と‼
ここを‼ 腹いっぱいメシの食える国にしてやるって‼
(中略)
おれ達はカイドウに勝ちに来たんだ‼
「ONE PIECE」94巻949話より引用
という発言に表されているように、他責思考ではありません。
ルフィは、「たまがご飯に困らない国にするため、カイドウを倒すこと」が目的。
- 自分がカイドウを倒せば成功
- 自分がカイドウを倒せなければ失敗
と、その結果の責任はルフィ自身にあります。このような考え方を自責思考といいます。
どこまで見習うべきか
基本的には、自責思考が望ましいです。
他人に責任を押しつけても、なにも解決しないからです。
他人を変えることはできません。なので、他責思考では、他人に振り回される人生になります。
原因自分論
もちろん、ガチガチの自責思考では、自分を責めすぎてしまう、というリスクがあるため、バランスが重要です。
自分にコントロールできないこと(たとえば天気が悪いなど)まで、「自分が悪いんだ…」と考えてしまうのはさすがにツラいでしょう。
自分を責めるのではなく、「あくまでも原因は自分にある」というくらいがちょうどいい。
すると、問題を主体的に解決しよう、という姿勢に変わります。
つまり、ルフィのように、自分のコントロールできる問題にだけ取り組めばいいんです。
これは、以前紹介した課題の分離にもつながる考え方ですね。
【考察】ルフィが囚人たちを止めた心理

ルフィが、自分の身を犠牲にして、囚人たちを止めたところは、印象的なシーンでしたよね。
ですが、はじめに見たとき、あの場面のルフィの心境が、いまいちわかりませんでした。
「触る必要なくない!?」と思ってしまったので…
なので、最後に、あの行動の理由を心理的な側面から考察したいと思います。
理由は4つあるのかなと。
理由その①:ミイラごときに負けない
まず、わざわざ自分に感染させた理由ですが、ミイラなんかに負けない、という姿を見せたかったのだと思います。
囚人の、「部下の兵器だけでもこの被害、カイドウに勝てるわけない」という発言に対抗。
何が絶望的な力だ…
こんなもん全然効かねェ‼!
「ONE PIECE」94巻949話より引用
のとおり、感染させることで、ミイラなんて大したことはない、と伝えようとしたのだとわかります。
理由その②:囚人たちに目を覚ましてほしかった
心をバキバキに折られた囚人たちを鼓舞する目的もあるのでしょう。
心の中までバキバキに折られやがって
「ONE PIECE」94巻949話より引用
という発言からわかるように、諦めている態度に腹を立てていますね。
「奴隷のような現状に満足せず、カイドウと戦え!」ということを伝えたいのでしょう。
理由その③:無駄な戦いを避けたかった
ルフィは、味方を攻撃することはありません。
ビビやゾロなど、特別に伝えたいメッセージがある場合は例外ですが、仲間を傷つけるやつは許さないタイプです。
それを味方に邪魔される筋合いはねェ‼
「ONE PIECE」94巻949話より引用
からわかるように、ルフィは囚人と戦うつもりはありません。
殴るわけにもいかず、他に方法がなかったため、物理的に止めたと考えるのが妥当でしょうか。
理由その④:主体的になれ
そして一番は、主体的になれ、というメッセージでしょう。
前述のとおり、囚人たちは、他責思考です。
なので、
だから今ここで決めろ‼
おれ達につくか…
「ONE PIECE」94巻949話より引用
カイドウにつくか‼
と問いかけ、他責思考から自責思考への変化をうながしています。
奴隷のように働かされるのではなく、自分の意思で、自分がコントロールできる問題と向き合え、と伝えたいのだと思います。
以上の4つの理由から、自分の身を犠牲にして彼らを止めたのだと思います。
個人の意見なので、抜けがあると思いますし、「他にもこんな理由があると思う!」という方は、ぜひコメントや、Twitterへのメッセージ下さい!
一緒にONE PIECEについてお話しましょう!
この記事が、あなたのお役に立てばうれしく思います。
それではまた、別の記事でお会いしましょう!