- 内向的な性格で、過去の後悔や将来の不安を感じてしまう。
- 学校や仕事で、たくさんの人に囲まれて、ストレスを感じた。
この記事は、こんなお悩みを抱える方へ向けて書いています。
僕も内向的な性格で、50人以上が働くオープンオフィスで1日働いています。
一人でゆっくり仕事したいな、と毎日のように思います。
内向的な性格の方はこんな環境にいるだけで疲れ、ストレスを感じてしまいますよね。
しかし、そんな僕でも運動を習慣にすると
- 主観的なストレスが減り
- 人間関係も良好になり
- 過去への公開をうじうじ考えなくなった
など、色々なメリットを感じています。
✔︎この記事の結論
内向型はストレスを感じやすい。
だからこそ運動をすべき!
その科学的根拠や理由を「脳を鍛えるには運動しかない」という本の内容を踏まえて考察していきます。
日々のストレスに悩む内向的な方の心が少しでも楽になれば幸いです。
内向型はなぜストレスを感じやすいのか?

そもそも内向的な性格とはどういった性格なのでしょうか?
内気?
コミュ障?
人見知り?
そんなイメージがあるかもしれません。
しかし、パーソナリティ心理学の定義は異なります。
【内向型とは?】パーソナリティー心理学による定義
心理学者は、内向型を
周囲からの刺激に敏感な人
と定義しています。
「刺激に敏感」とは、例えば
- 一人でゆっくり読書
- 仲の良い友人数人とおしゃべり
- 邪魔の入らない環境でゆっくり仕事
など、弱い刺激をちょうど良いと感じるということです。
一方、
- 初対面の人と会う
- 大人数の飲み会でどんちゃん騒ぎ
- 映画館でホラー映画を鑑賞する
という強い刺激を内向型はあまり好まないんです。
もちろん、全ての内向型が当てはまるわけではありません。
内向型でも
- ホラー映画は好き
- 暇な時間が苦手
- 大人数の飲み会が好き
という方もいらっしゃるでしょう。
実際、外向型、内向型の両面を持つ両向型の特性を持つ方もいます。
でも、内向型に共通する特徴は、刺激に弱いだけなんです。
決して悪いものではありません。
【外向型を評価】現代は内向型が生きづらい環境
残念ながら現代は内向型が生きづらい環境だといえます。
なぜなら、外向性を評価する風潮があるからです。
学校では、
- 誰とでも仲良く
- 積極的に発言することを求められ
ビジネスでは
- 幅広い人脈
- 高いコミュニケーション能力
が大切だとされています。
ある研究で
たとえ学校の成績やIQが低くても、たくさん話す人の方が静かな人より有能だと感じる
ということが確認されました。そのため
- 開けた教室
- オープンオフィス
を取り入れ、外向的に育つよう教育されます。
このような環境では、誰とも関わらない一人だけの空間を用意することが難しいのが現状です。
これが、内向型がストレスを感じやすい理由です。
内向型にとって強すぎる刺激を受けているんです。

なんだか生きづらいなと感じる方は、下記の記事をご覧ください。
内向型が運動する3つのメリット


僕は運動することで、これに対処しています。
内向型が運動するメリットは以下の3点。
- ネガティブ思考が上書きされる
- ストレスが軽減
- 不安を和らげる
順に見ていきましょう!
メリット①:ネガティブ思考が上書き
運動すると記憶の回路が上書きされます。
運動によりBDNF(脳由来神経栄養因子)という物質が分泌されます。
これはマウスを対象にした実験(本書56ページより引用)で
走る距離が長いマウスほどBDNFが増える
特に記憶を司る海馬で増えていた
と言うことが確認され、人間でも運動によりBDNFが増えることがわかっています。
BDNFの役割は?
BDNFは、神経細胞の結びつきの手助けを行います。
実は、脳の回路は生まれつき決まっているものではなく、日々、繋ぎなおされているんです。
ちなみに、これを「脳の可塑性(かそせい)」と言います。
例えば、「apple」という英単語を覚えるときは、神経細胞が結びつき、「apple=りんご」という新しい回路が出来上がります。
この回路は、復習するたびに回路が強くなり、長期記憶として定着します。
BDNFはこのプロセスを手助けするんです。
つまり、ネガティブな記憶も、神経細胞が結びついてできており、思い出すたびにネガティブ思考の回路が強くなります。
しかし、脳には可塑性があるので記憶を上書きすることもできるんです。
嫌な記憶を打ち消すポジティブな経験をすると、ポジティブ思考の回路が出来上がります。
そしてその経験を繰り返すうちに、ポジティブな記憶の回路が強化され、ネガティブな記憶が上書きされていきます。
つまり、運動することでBDNFが作られ、BDNFが脳のネガティブ思考を上書きしてくれるんです!
メリット②:ストレスを軽減
たくさんの研究により、運動はストレスを減らし、生産性を上げることが確認されています。
例えば、2004年にイギリスで行われた研究(本書106ページより引用)では
210名の被験者を対象に、お昼休みに
- 45分エアロビクスするグループ
- 30分筋トレやヨガするグループ
にわかれ、運動してもらいました。
そしてその日の仕事終わりに
- 同僚と協力できたか
- 時間管理ができたか
- 締め切りを守れたか
という項目を自己評価したところ、65%の被験者が
運動した日はすべての項目においていつもよりできたと感じたそうです。
この研究から、
運動すると仕事に対して前向きになり、ストレスが減り、疲労を感じづらい
ということが確認されました。
内向型はストレスを感じやすいので、ストレスにいかに対処するかが重要になります。
✔︎正直運動はキツいという方へ
「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」を元に、ストレスを力に変える3つのステップについて5分で解説した動画をアップしていますので、ぜひご覧ください!
メリット③:不安を和らげる
運動には、強い不安を感じる人も不安に強くさせる効果もあります。
例えば、2004年にサザンミシシッピ大学の研究(本書117ページより引用)で
不安を感じやすい54名の学生を2つのグループに分けました。
- 最大心拍数60%から90%のランニング
- 最大心拍数50%のウォーキング
どちらも20分の運動を2週間に6回行ってもらいました。
その結果どちらのグループも不安を感じづらくなったが、①グループの方が不安に強くなったそう。
つまり、
運動は不安に強くなり、激しい運動するほど効果が高い
ということがわかりました。
内向型はあらゆる事態を予測する傾向があります。
そのため、将来に対し不安を感じやすいんです。
不安を感じやすい人も運動をすることで不安に強くなるので、運動は有効なんです。
✔︎不安を力に変える3ステップについて解説!
続けやすい運動からはじめよう
もともと内向型は運動が好きではありません。好んで運動をするのは外向型の特徴です。
内向型は刺激に敏感なため、現在運動習慣がないという方は
散歩や軽いスクワットなど、ゆるい運動から激しい運動にシフトするのがベストです。
なぜなら、生活の変化を最小限に抑えることで、長続きできるからです。
この考え方は、小さな習慣が参考になるので、ぜひご覧ください。
内向的な人は運動をして、ストレスをケアすべし!
以上、脳を鍛えるには運動しかないの内容踏まえ、内向型が運動するメリットについて解説しました。
まとめると、
- 現代は内向型が行きづらい環境
- 運動は日々の生活で溜まったストレスを軽減できる
- 強いメンタルも作れる
という内容でした。
まずは散歩など、続けられる範囲でいいので、運動を取り入れてみてください。
この記事がお役に立てればとても嬉しく思います。
それでは!