こんにちは!ばちといいます。
心理学と漫画が好きな僕が、「鬼滅の刃」を例に、心理学をわかりやすく解説するシリーズ第6弾!
今回のテーマは、「珠世さんと返報性の原理」です!
- 返報性の原理を、わかりやすく学びたい!
- 珠世さんが、炭治郎を助けた心理を知りたい。
- 自然と周りのサポートを受けられる人になりたい…
といった方へ向けて、
- 返報性の原理とはなにか?
- 珠世さんと返報性の原理
- 返報性を活かす方法
について解説します。
※この先ネタバレを含みますので、ご注意ください。
返報性の原理とは?

返報性の原理とは、
何かをしてもらったら、自分もなにかをしなければ気がすまないという心理
のことです。要するに、ギブアンドテイクのこと。
何かをもらったら、お返ししないと、なんとなくもやもやしますよね。
返報性の原理の実験
返報性の原理に関して、心理学者のデニス・リーガン氏の実験が有名です。
この実験では、「美術鑑賞」という名目で、参加者を集め、作品を評価するよう伝えました。
しかし、本当の狙いは、親切の影響を調べること。
まず、参加者を2つのグループに分けます。
休憩中、
- リーガン氏の助手が、参加者にコーラを買ってくるグループ
- 何もしないグループ
その後、助手は、「新車が当たるチケットを何枚か買ってほしい」と頼みごとをします。
その結果
コーラをもらった人たちは、何もされなかった人にくらべて、2倍も多くチケットを購入したそう。
「コーラをもらう」という親切に借りを感じ、チケットを買ってあげなくては、と感じている証拠です。
【具体例】珠世さんの返報性の原理

実は、珠世さんも、返報性の原理の影響を受けています。
まずは、以下のシーンをご覧ください。
あなたは 鬼となった者にも「人」という言葉を使ってくださるのですね
そして助けようとしている
ならば私もあなたを手助けしましょう
「鬼滅の刃」2巻14話より引用
鬼を助けようとしているから助ける
まず、炭治郎が、鬼にされてしまった人について
俺以外はこの人を押さえられない
(中略)
この人に誰も殺させたくないんだ‼
「鬼滅の刃」2巻14話より引用
といっています。
それを聞いた珠世さんは、血鬼術を使い、事態を収めるため、炭治郎の手助けをしました。
この状況をまとめると、
炭治郎が鬼に対して「人」という言葉を使い、鬼までも助けようとしている
↓
自身も鬼である珠世さんが、その優しさを受け取り、炭治郎を手助けした
人を動かす力がある
これは僕の推測ですが、炭治郎の一言がなければ、もしかしたら珠世さんは助けていなかったかもしれません。
その言葉をきっかけに、手助けしているからです。
珠世さんは、はじめから騒ぎの場にいたと推測できますが、しばらく傍観していました。
そのあとの戦闘の際、愈史郎が
俺は言いましたよね?
鬼狩りに関わるのはやめましょうと
「鬼滅の刃」2巻16話より引用
といっていることから、身を隠すため、積極的に明るみに出ないようにしていたのだと思います。
つまり、
珠世さんが、炭治郎を助けたのは、返報性の原理が理由
だといえます。
そう考えると、炭治郎がやさしい性格でなければ、炭治郎と珠世さんが関わることもなかったかもしれませんよね。
人の心を動かす力がある、返報性の原理ってすごいとおもいませんか?
返報性の原理を活かすには?

以上、返報性の原理について解説しましたが、せっかく学んだのだから、実生活でも活かしたいですよね。
そのためには、先手を打つことを意識しましょう。
返報性の原理を起こすには、あなたが何かしらアクションする必要があります。
その行動に対し、借りを感じた人があなたにお返しをしてくれるからです。
小さな親切からはじめよう
海外の研究では、伝票にスマイルマークをつけるだけで、チップの額が増えることが確認されたそう。
なのでまずは、親切をしていくこと。
- 忙しそうな同僚の書類を、別部署に提出してあげる
- すこし手を付けてから、仕事をふる
- 相手のことを褒める
など、小さな事からはじめましょう。
それが、だれかの心に刺さり、あなたを助けたい、と思うようになるはずです。
心理学は生活を豊かにする
心理学は、あなたの人生を豊かにします。
これからも、心理学についてわかりやすく発信して行きますので、気になる方は
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それではまた、別の記事でお会いしましょう!
参考文献
- 「鬼滅の刃」,吾峠呼世晴,集英社
- 影響力の武器 なぜ、人は動かされるのか」,ロバート・B・チャルディーニ,誠信書房,41~42p
- 「なぜかまわりに助けられる人の心理術」,メンタリストDaiGo,宝島社文庫,100p
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