こんにちは、ばちです。
今のサロンがブラックすぎて退職したい…
でも職場も人手不足だし、お客さんの予約も入っているし…
美容師でも退職代行を使っていいのかな?
今回はこんな、退職代行を使おうか迷っている美容師さんへ向けた記事です。
美容師は長時間労働や休みの少なさ、アシスタント時代の洗脳などの理由から、ブラックになりやすいお仕事です。
さらにお客さんからの予約も入っているため、退職がなかなか大変なんですよね。上司に「辞めたい」と伝えても「無責任だ、モラルがない」など、どぎついイビリを受けることも少なくありません…。
そこでこの記事では、美容師さんが退職代行を使うべき理由や美容師さんにおすすめの退職代行サービスを紹介します。

記事の後半では、退職代行を使おうか迷っている方に伝えたいことも書いておりますので、ぜひ参考にしてください。


- 2回の退職を経験した内向型HSP
- 退職を言い出せず抑うつ状態になり、1年の休職を経験
- さまざまな退職代行利用者にインタビュー
美容師でも退職代行を使ってもいい


結論から言えば、シフトや予約の入っている美容師さんでも退職代行を使っても大丈夫です。
本来「退職」は労働者の権利です。実際民法にも、下記のように書かれています。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。
民法第627条第1項より引用
しかし知ってか知らずか、平気で「あと3ヶ月は働いてください」とか「人手不足なのによくそんなこと言えるね」と、退職を拒否するんですよね。
一方退職代行サービスでは法律の名の下に、あなたの退職手続きを代わりに行ってくれます。会社とのやり取りも代行してくれるため、嫌な同僚に伝える必要がないんです。
ですのでたとえば予約が落ち着いているタイミングなら、翌日から出勤せずに辞められることもあるでしょう。予約が埋まっていても、退職代行の担当者と相談することで、上手な退職法が見つかるかもしれませんよね。



退職しにくい美容師のお仕事だからこそ、労働問題のプロである退職代行業者の力を借りるのがおすすめです!
退職代行の利用は決して非常識ではない
もしかすると「退職代行を使って仕事を辞めるのは非常識なんじゃないかな…」と思っているかもしれません。でも非常識でも、甘えでもありません。
なぜなら退職を直接伝えられない原因は、少なからず会社側にあるからです。
たとえば退職を受け入れてくれないとか、上司からのパワハラがあって退職を伝える勇気がないなど、なんらかの問題があるからこそ、代わりに伝えてもらいたくなるわけですよね。
それを「非常識」だの「モラルがない」という言葉で片付けるのは、あまりにも無責任と言わざるを得ません。



もし自分たちの責任を押し付けてくるようなサロンであれば、辞めるのが正しいかもしれませんね!
退職代行を使う美容師が多い3つの理由


SNSや口コミサイトを見てみると、退職代行を利用する美容師さんが多い印象でした。そこでここでは、退職代行を使う美容師さんが多い理由を深堀りしていきます。具体的には下記の3点です。
- 予約やシフトが入っていて、辞めにくい
- ブラック労働が当たり前になっている
- 競争が激化しており、退職の引き止めにあいやすい



一般論ではなく、あくまでも「なぜ美容師が退職代行を使うのか」にスポットを当ててお話していきますね!
予約やシフトが入っていて、辞めにくい
まずはやはり、予約やシフトがかなり先まで埋まっていること。
美容室は、お客さんからの予約によって仕事のスケジュールが決まります。スタイリストの指名があればその人に、指名がなければ空いている美容師に割り振られます。
美容室の規模や人気にもよりますが、数週間先まで予約が入っていることも珍しくありません。



今行きつけの美容室で予約状況を調べてみたところ、2週間先までは予約がびっちり、1ヶ月先までもぽつぽつと入っていました。
スタッフに辞めてほしくないサロンからすれば、予約の埋まり具合は退職を引き止める理由として利用しない手はありません。その結果、「自分で言ってもどうせダメだから退職代行にお願いしようかな…」となるわけですね。
ブラック労働が当たり前になっている
ブラックな労働環境も、退職代行を使う理由のひとつです。
美容師は長時間労働であったり休みが取りにくかったり、そのくせ給料も低かったりと、条件の良いお仕事ではありません。
アシスタント時代からの教育により、ブラックな環境がさも当たり前かのように扱われやすいんですね。
しかしそのような状況で働き続けると、次第に心の余裕がなくなっていきます。心の余裕がないまま仕事を続けると、下記のようなループに入ってしまう可能性があるんですね。
- 仕事がつらすぎるけど退職の交渉も面倒だ
- 働き続ける
- 心身が疲労していく



「退職伝えるのもしんどいな〜」と思うことで、退職代行を使おうと思うのでしょう。
競争が激化しており、退職の引き止めにあいやすい
美容業界の競争が激しくなっている点も、大きく影響しています。
厚生労働省の令和2年の調査によると、美容室は年々増加していて、具体的には257,890店舗と令和元年と比較して1.4%も増えたのだとか。平成5年の18万店舗とくらべても、右肩上がりで増えていることがわかります。(出典:厚生労働省「令和2年度衛生行政報告例」)
そのため人手不足を言い訳にしたり、労働者のモラルに訴えかけてくるんですね。



とはいえ職業選択の自由がありますから、お店の都合で引き止めるのはナンセンスですよね。
美容師向け退職代行の選び方


続いては、美容師さんが退職代行サービスを選ぶとき、注目するべきポイントをお伝えします。
選び方に気をつけなければ、サービス内容に満足できないばかりか、退職できずじまいに…なんてこともあり得るので、以下の項目はきちんとチェックしてくださいね!
交渉ができる業者を選ぶ
まずは大前提として、サロンと交渉できる退職代行サービスを選びましょう。具体的にいえば、労働組合、もしくは弁護士が運営しているものですね。
彼らにできることは退職の意思を伝えることのみ。そのためサロン側が「予約が詰まっているので困ります」「直接来なければ退職できませんよ」と引き下がれば、退職は失敗に終わります。



逆に民間企業のサービスなのに「交渉できます!」と言っていたら、かなり怪しいと思ってOKです!
弁護士はたしかに高額ですが、民間企業と労働組合のサービスにそれほど価格差はありませんから、労働組合を選ぶようにしましょう。
残業代の未払いやパワハラなどがあれば、弁護士のサービスを選ぶ
弁護士か労働組合かを選ぶ基準ですが、残業代の未払いとかセクハラやパワハラなどの被害に遭っている場合は、弁護士を選ぶのがベターです。
有給交渉くらいなら労働組合でも十分なのですが、残業代や損害賠償などの金銭請求は、やはり法律のプロである弁護士に任せておくのが無難だからです。
たしかに料金相場は5万円ほどと、弁護士のサービスはそう安いものではありません。3万円以下で利用できる労働組合のサービスもたくさんあるので、その料金に尻込みするはずです。
でも支払われてこなかったお金が返ってくれば、トータルでプラスになることもあります。あるいは今まで受けて来た仕打ちに「損害賠償」という形で報いることができれば、少しは心も晴れるはず。



あとは「万が一訴えられた時にも備えておきたい」など、僕のように心配性な方も、弁護士にお願いすると良いですね!
返金保証の有無で選ぶ
あとは万が一退職できなかったときに、返金されるかどうかも押さえておくとバッチリです。
基本的に労働組合や弁護士のサービスを選んでいれば、退職が失敗することはほとんどありません。
しかし予約が埋まっていて代わりのスタイリストもどうしても用意できないとか、何らかの理由があるケースでは、退職できないこともあるかもしれません。



そんな万が一のケースに備えて、返金保証があるサービスを選んでおけば損せず利用できるのでおすすめです!
美容師におすすめの退職代行サービス3選
では続いて、「退職代行を使いたいけど、どれがおすすめなの?」「なるべく失敗しないサービスを教えてほしい!」という美容師さん向けに、おすすめのサービスを紹介します。
具体的には、下記の3点です。
- 弁護士法人みやび|弁護士
- 退職110番|弁護士
- 退職代行SARABA|労働組合



いずれも前章の3つのポイントを踏まえて、おすすめできるサービスを厳選しましたので、ぜひ参考にしてください!
弁護士法人みやび|弁護士


- 他社で失敗したなど、難しいケースでも依頼できる
- 料金に見合ったサービスが受けられると評判
- 返金保証はない
弁護士法人みやびは、弁護士が運営する退職代行サービスです。【退職代行】内向型HSPがおすすめする、退職代行ランキングでも1位に紹介しているように、当ブログイチオシのサービスです。
その魅力はなんと言っても口コミの良さですね。親切丁寧に対応してくれるという声が多く見られ、サービスの質やその充実度についてのポジティブな声が集まっていました。
料金は税込55,000円と、お世辞にも安いとは言えませんが、「料金にも満足のサポートが受けられた!」と言わしめるそのサポート力が魅力です。
残業代の支払いや損害賠償の請求ができた時に支払う成功報酬も、「請求金額の20%」とクリアな点も頼みやすいポイントです。
返金保証がない点がデメリットではありますが、退職が困難なケースにも対応してもらえるため、その交渉力は確かです。
退職110番|弁護士


- リーズナブルな弁護士のサービス
- 返金保証もあり
- 成功報酬の記載があいまい
退職110番は、労働問題にくわしい弁護士が運営している退職代行サービス。当ブログでは、みやびに次いでおすすめしているサービスです。
代表の相川弁護士は、弁護士資格に加えて社会保険労務士の資格ももっています。つまり、労働の専門家が退職のサポートをしてくれる点が大きなメリットです。
料金も税込43,800円と、みやびにくらべてリーズナブルな点もありがたいポイントですね。さらに返金保証も付いています。
しかし成功報酬が「それぞれのケースに応じた金額を提示」と、あいまいな記載となっている点はデメリットと言わざるを得ません。
口コミを調査したかぎり、金額に満足していた方も多くいましたので、法外な金額を請求されることはないはずですが、無料相談で成功報酬の目安を確認するなど、事前に確認するのがベターです。



「残業代や損害賠償を請求するつもりはないけど、何かあった時のために弁護士に頼みたい」という方には、自信をもっておすすめできます!
退職代行SARABA|労働組合


- 返金保証制度あり
- 退職後の転職サポートも受けられる
- 対応がやや機械的という口コミあり
退職代行SARABAは、労働組合が運営するサービスです。美容師さんが労働組合のサービスを選ぶなら、SARABAをおすすめします。
その理由は料金の安さはもちろん、返金保証制度があるからです。
税込24,000円と、労働組合のサービスの相場を大きく外れることなく、それでいてリーズナブルな点が魅力的。さらに万が一退職できないケースにも備えられます。



あと転職サポートも行ってくれますので、ブラック企業を辞めたあとに身軽に転職活動を行えるのもありがたいポイントですね。
一方で「機械的、マニュアル通りの対応だった」と、担当者のそっけなさに不満を覚えているユーザーも多く見つかりました。
ですので「担当者とのやり取りはそこそこでいいから、有給休暇を取得して辞めたい」という方に、SARABAがおすすめです。
退職代行を使おうか迷っている美容師さんへ伝えたいこと


最後に、退職代行を使おうか迷っている美容師さんへ2つだけお話させてください。
予約よりも、あなたの心身が大切
もしかしたら「美容師を辞めたいけど、予約がいっぱいだから辞められない…」と思っているかもしれませんが、予約よりも、あなたの心や体のほうが何倍も大事です。
サロンは組織ですから、あなたが辞めても代わりにスタイリストを用意することはできます。というよりも抜けた穴を補って、業務を円滑に進めることは組織の仕事です。
しかしあなたの代わりは、だれにも務まりません。両親や恋人、友人にとって、あなたは大切な存在なんです。
もちろん予約状況が落ち着いたタイミングで辞められればベターですが、お客さんがいつ予約するかはなかなかコントロールできないものですよね。
なので体調が悪くなっているとか、何をしても楽しくなくなってきたとか、体に影響が及んでいる場合は退職代行を使うことを検討しましょう。



「訴えられないか心配」という方は、労働組合ではなく弁護士さんに状況を相談するようにしてくださいね!
バックレはリスクが高い
「退職代行は高いし、バックレたほうが早いんじゃないか」と考えているなら、一歩踏みとどまりましょう。
というのもバックレは、「懲戒解雇処分」に当たることもあるなど、リスクの高い行動だからです。
また懲戒解雇処分を受けたことを隠しながら転職したとしても、のちのちバレた場合に「経歴詐称」としてクビになることも考えられます。
このようにバックレは、今後の人生を左右しかねないハイリスクローリターンの行動なんです。



これらが3〜5万円程度の出費で防げるのなら、十分にお金を出す価値はあるはずです。ぜひ退職代行を使って、人生の次のステージに進んでいってくださいね。
結論:退職代行を使って、美容師を辞めよう!
美容師さんは、なかなか退職の難しい職業です。
予約やシフトがびっしりと埋まっていたり、サロン同士の競争が激しかったりと、退職を伝えても認めてもらえないことも少なくありません。
しかし職業選択の自由は、労働者の権利です。とくに心身に影響が出ているならば、なおさら職場を離れるべき。
だからこそ美容師さんは、退職のプロの力を借りるべきなんです。退職に関する知識や経験も豊富にもっていますので、あなたが退職できるように、一つひとつサポートをしてくれます。
この記事で紹介した退職代行サービスはいずれも無料相談ができますので、あなたのケースでは本当に退職できるのかどうかを相談してみてくださいね。