
本を読むスピードが遅いことが悩みです。もっと早く読む方法はありませんか?
という悩みを解決します。
✔︎本記事の内容
- 読書スピードを上げる考え方
- 具体的な方法
僕は、すごく頑張っても、年15冊しか読めないほどの遅読家でした。
ですが、考え方を変えただけで、2019年は50冊ほど読むことができるようになりました。
今回は、そんな読書スピードを圧倒的に改善した方法を解説しています。
後半では、さらに読書スピードを上げる方法や、記憶に残る読書法についても言及していますので、ぜひ最後までご覧ください。
※本記事はビジネス書や専門書を前提としています。
結論:読書スピードを上げるには、全て読まないこと

早速この記事の結論ですが、
一字一句すべてを読まないこと
です。
理由は、たとえ熟読しても、ほとんど記憶に残らないからです。
エビングハウス博士が提唱した忘却曲線についてご存知でしょうか?
具体的には
- 20分後には学習した内容の42%を忘れ
- 1時間後には学習した内容の56%を忘れ
- 1日後には学習した内容の67%を忘れ
- 6日後には学習した内容の75%を忘れる
というように、人間の記憶はあいまいであることを表すグラフです。
これをふまえると、熟読しても1週間後に本の内容の25%しか覚えていないことになります。
「せっかく苦労して読んだのに…」と思ってしまいますよね。
あなたが読書する目的は?
すべてを読むと、達成感を味わえます。
1冊読破した爽快な気分はとてもいいものですよね。
ですが、あなたが本を読む目的はなんですか?
ビジネス書や専門書にかぎっていえば
悩みを解決し、より良い人生にすること
という方が多いのではないでしょうか?
- 人間関係に悩みがあるから、コミュニケーションに関する本を読む
- あまり眠れないから、快眠法について書かれた本を読む
など、読書はあなたの問題を解決する手段である場合がほとんどです。
なので、すべて読み込むことよりも、悩みを解決できるたった1文を見つけることのほうが重要ですよね。
必要な情報を的確に見つける速読法

では続いて、必要な情報を的確に見つけるステップについて解説します。
以下の4ステップです。
- 本を選ぶ
- 目次を読み込む
- 学びたいことを3つだけ考える
- 該当箇所を重点的に読み、他は流す
順に解説していきます。
ステップ1:本を選ぶ
まず、問題を解決できそうな本を選びましょう。
この時、はじめのうちは重要な箇所が太字になっている本を選ぶといい練習になります。
そういった本は、太字やその周辺を読めばだいたいの内容をとることができるので、拾い読みには最適です。
ステップ2:目次を読み込む
本を選んだら、まずは目次をじっくりと読み込んでいきます。
【読書法】本を読むときはまず最初に目次を熟読せよ!その理由を解説しますという記事で解説したように、目次を読み込むと、本を読むスピードが上がります。
目的は、本の全体像を把握することです。
- 役に立ちそうなことは書いてあるか?
- それはどこに書いてあるのか?
- 読むべきポイント、読まなくていいポイントはそれぞれどこか
をこのタイミングで把握します。
ステップ3:学びたいことを3つだけ書き出す
そして、全体像を把握できたらその本から学びたいことを3つだけ考えましょう。
なぜ3つかというと、人間の脳が一度に多くの情報を処理できないからです。
ミズーリ大学の研究によると、
人間の脳は「4±1個」の情報しか一度に処理できない
ということがわかっています。
つまり、3〜5個の情報しか扱えません。
そのような人間の特性から、1冊の本から3つだけ情報を学べばいいよね!という趣旨です。
また、学びたいことは紙に書き出すのがベストです。
なぜなら、デジタルで記録するよりも、アナログで記録した方が記憶の定着は高まるからです。
ちなみに、僕はルーズリーフに書き出して、それをしおりとして使っています。
本を開くたびに「学びたいことはなんだっけ?」と思い出すことができるので、おすすめです。
ステップ4:該当箇所を重点的に読み、他は流す
そしていよいよ読んでいきます。
その際、以下の言葉に注目しましょう。
- 「つまり」や「要するに」など、言い換えを表す言葉
- 「しかし」や「だが」などの逆説の接続詞
その直後には、著者の伝えたい重要な情報が書かれていることが多いからです。
そういった情報をひろっていくと、本の概要はざっくりと理解することができます。
読書スピードを上げるための他の方法

以上、大事なところだけを読み、読書スピードを上げていく方法について解説しました。
まとめると
一字一句読んでも、すぐに忘れてしまう
あなたの悩みが解決する、一文を探すことが大切
目次を読み込み、全体像を把握→学びたいことは何か?
という内容でした。
これだけで、読書スピードはかなり上がると思いますので、ぜひ試してみてください。
他にも読書スピードを上げる方法について解説した記事がありますので、気になる方はあわせてご覧ください
また、読んでもすぐに忘れてしまう、という方へ向けて、できる限り記憶に残す方法について解説した記事もあります。
すこしでも多く本が読めるようになれば幸いです。
それでは。
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