こんにちは、ばちといいます。
ソフトスキルって何?ハードスキルと何が違うの?
ソフトスキルを鍛えると、何が良いの?
どうやってトレーニングすればいいの?
今回はこんな、ソフトスキルについて知りたい方の疑問を解消する記事を書きました。
ソフトスキルとは、数値で測れない能力のこと。
どんな会社でも、どんな業界でも、どんな職種でも活かせるという特徴を持つソフトスキルは、変化の激しい現代において重要な役割を持ちます。
この記事では、ソフトスキルとは何かを解説したうえで、インドで行われた調査結果をもとにソフトスキルを鍛えるメリット、ソフトスキルのトレーニング方法について解説します。
この記事を読んで、人生100年時代を生き抜くあなただけの資産を見つけていきましょう!
ソフトスキルとは、数値で測れない能力のこと。ソフトスキルとハードスキルの違いは?
冒頭でもお伝えしたとおり、ソフトスキルとはわかりやすい評価基準のない、定性的なスキルのこと言います。
資格を持っていたり、試験の点数のように数値化できるものではなく、コミュニケーション力やリーダーシップなど、数値で測れない個人の習慣や特性のことです。
一方でTOEICなどのスコアや、宅建士などの資格、専門知識など、基準のわかりやすいスキルをハードスキルと言います。
これらはソフトスキルと違い、スキルの有無がひと目で分かることが特徴の一つ。
そのスキルが身についていることを証明するため、資格検定などが盛んに行われていますよね。
現代において重要なスキルは、ソフトスキル
「ハードスキルとソフトスキル、どちらのスキルを身につければいいの?」
その答えはずばり、ソフトスキルです。
なぜなら現代社会は変化が激しく、特定の業界でしか使えないハードスキルばかり伸ばすことはリスクがあるから。
たとえば宅建士の資格は不動産業界や保険業界などでは重要な役割を果たすものの、IT業界や医療業界などでは使う場面が限られます。会計や法律、プログラミングなどの専門知識も同様です。
一方でコミュニケーション力やリーダーシップ、マネジメント力などのソフトスキルは、業界や会社、職種が変わっても活かせるスキル。つまり別業界や別職種に転職するときにも、役立つわけですね。
もちろんハードスキルを伸ばすことが、まったくの無駄だと言いたいわけではありません。
特定の専門分野を身につけることもまた、重要であることは間違いないでしょう。
とはいえ東京商工リサーチによる調査では、2020年に倒産した企業の平均寿命は23.3年との結果が出ており、僕らは多くの企業よりも長く生き、働くことが予想されます。
そんな変化の激しい現代では、場所を変えても活かせるソフトスキルがより重要な意味を持つわけですね。
ソフトスキルは身についたかどうかの判断が難しいので、敬遠しがちですが、この記事を読んでしっかりと身につけて行きましょう!
ソフトスキルの一覧
「とはいっても具体的に、ソフトスキルにはどんなスキルがあるのかイメージしづらいよ…」というあなたへ向けて、下記にソフトスキルの一覧を載せておきます。
下記のリストを見ながら、どんなスキルを伸ばしていきたいか想像してみてくださいね。
ソフトスキルを鍛える5つのメリット
では続いて、インドのバンガロールにある工場で働く約2,700人の女性を対象にした調査結果や僕の考察をもとに、ソフトスキルを鍛えるとどんな良いことがあるのか、そのメリットを具体的に見ていきましょう。
具体的には、下記の5つです。
- 仕事の生産性が上がる
- 難しい仕事を任されるようになる
- 仕事のモチベーションも高まる
- 周りの生産性も上がる
- 人生100年時代への適応力が就つく
ちなみにこの調査では問題解決力、ファイナンシャルリテラシー、タスク実行力、時間管理力、コミュニケーション力などのソフトスキルを教える「P.A.C.E」と呼ばれるプログラムを週に2時間ずつ受けてもらったそうです。
その結果プログラム終了後9ヶ月も、その良い影響は続いていたんだとか。
週に2時間学ぶだけで長期的なメリットを得られるのなら、なんだか頑張れそうな気がしますよね!
ここからはもっとソフトスキルを学びたくなるような、驚くべきメリットを紹介していきます!
仕事の生産性が上がる
ソフトスキルを学んだ人は、仕事の生産性が約7%上がりました。
工場での裁縫などの単純作業では生産性に差が出づらいように思いますが、それでも生産性が上がったと言うから驚きです。
生産性には時間の管理とか、作業に取り掛かるためのタスク実行力あたりが影響していそうですね。
難しい仕事を任されるようになる
難しい仕事を任されるようになるのも、メリットの一つです。
正直これ僕は面倒な仕事をしたくないタイプなので、「果たしてこれはメリットなのか?」と思ってしまったのですが、実際複雑な仕事を任されることは、信頼されていることの裏返しです。
より経験が積めることはもちろん、昇進や昇給にも繋がりやすいと予想できますね。
仕事へのモチベーションも高まる
さらにソフトスキルを学んだ人たちは、より多く働くようになったそうです。
具体的には、受けていない人に比べて勤務日数が6日も増えたんだとか。
これは週5日9〜17時で働くのが一般的な僕たち日本人にとって馴染みがない結果ではあるものの、要するに仕事へのモチベーションが高まったということです。
モチベーションが上がって、バイトのシフトを入れまくったあの頃のような感覚だと思います!笑
周りの生産性が上がる
そしてさらに意外なのが、ソフトスキル学んだ本人だけではなく、その周りのスタッフの生産性も上がったようです。
ソフトスキルを学び高まったモチベーションが他の人にも伝わり、会社全体として生産性が上がっていくと。
実際研究チームが大まかに計算したところ、ソフトスキルの向上プログラムを受けると会社の収益率が258%まで高まると予想されており、そのメリットを受けるのは個人にとどまらないことがわかります。
人生100年時代への適応力がつく
これは僕の考察ですが、前章でお伝えしたとおり、ソフトスキルは変化の激しい現代を生き抜く武器になります。
僕が生きているたかだか30年弱の間に、世の中は大きく変わりました。
インターネットが当たり前になり、ガラケーがスマホに取って代わり、YouTuberという子どもに人気の仕事も生まれてきましたね。
今後も5GだのWeb3.0だの、ブロックチェーンだの3Dプリンターだの、今後も変化の波が止まることはないでしょう…。
新しい仕事が生まれる一方で、今まであった仕事がAIに代替される、なんて議論も活発に行われています。
もしかすると業界ごとなくなってしまうことも、可能性がゼロとは言い切れません。
そんなときに役立つのがソフトスキルです。
知識ゼロでも「学習意欲」があれば、新しい仕事をどんどん吸収できますし、コミュニケーション力があれば同僚からのサポートもしてもらいやすいはず。問題解決力は言わずもがな、根本的な仕事力と言っても過言ではないでしょう。
このように、いつ何時何が起こるかわからない人生100年時代において、ソフトスキルを鍛えることこそリスクヘッジになるわけです。
ソフトスキルのトレーニング方法
では最後に、ソフトスキルをどうやってトレーニングすれば良いのかを解説していきます。
大まかな流れとしては「自分の強みを知る→本や人から学ぶ→工夫しながら実践する」のシンプルなステップを繰り返すだけ。
もしどのソフトスキルを伸ばせば良いのか迷った場合、P.A.C.Eプログラムで用いられた「問題解決力・ファイナンシャルリテラシー・タスク実行力・時間管理力・コミュニケーション力」の中から選ぶのがおすすめです。
僕の具体例なども交えながら、くわしくお話していきますね!
強みを知る
まずは現時点で、あなたにどんなソフトスキルが備わっているのかを把握しましょう。
まったくゼロの状態から磨いていくよりも、もともとあなたの中に眠っている強みを伸ばすほうが楽だからです。
具体的には
- 人から感謝されることはなにか
- 時間を忘れて没頭できるものはなにか
- 人よりも早くこなせる仕事はなにか
これらの質問に答えてみて、あなたの中で光り輝くソフトスキルの原石を見つけていきましょう。
もしあまりイメージできなければ、自分の強みを見つける方法をくわしく解説した記事を参考にしながら、考えてみてください。
僕の場合、協調性やプレゼン力なんかはてんでだめでしたが、継続力や学習意欲、傾聴力などは人に負けないなと思いました!
本で学ぶ
自分の中に眠るソフトスキルを見つけたら、伸ばす方法を本で学びましょう。
たとえば継続力を伸ばしていきたいなら、習慣化や計画術の本を読む。
あるいは集中力を高めたいなら、集中力関連はもちろん、脳科学や食事に関する本も選択肢に入るはず。
自分のソフトスキルを伸ばせる方法が書いてある本を選び、知識を吸収していきましょう。
僕は学者さんなどが書いた、科学的根拠のある本を中心に読んでいます!
上司や先輩、友人から学ぶ
上司や先輩、友人など、「この人は自分が伸ばしたいソフトスキルを持っているな」と感じる人から学ぶのも一つの手です。
彼らの行動から、なぜあれほど集中できているのか分析して盗むのもいいですし、「〇〇さんって論理的思考力がすごいですよね。どうやって身につけたんですか?」と直接聞いてしまうのもいいですね。
人はアドバイスを求められると、その人に好意を抱く性質を持つので、関係も深めていきたい場合は積極的に質問してみるのもおすすめです。
工夫しながら実践する
あなたの伸ばすべきソフトスキルと、そのトレーニング方法がわかったら、あとは行動あるのみです。
まずは本や人から学んだ知識を愚直に試していく。
もし合わない場合は他の方法を試してみたり、やり方を少し変えてみたり、あなたに合った方法で伸ばしていきましょう。
たとえば集中力を伸ばすには瞑想するのが良いらしいと学んだのなら、まずは2週間を目安に試してみると。
座りっぱなしの瞑想が厳しいのならヨガ瞑想や歩きながら行う歩行瞑想に変えてみたり、そもそも瞑想ではなく運動へとアプローチを変えてみたり、工夫を凝らしながらあなたにピッタリの方法を見つけていってくださいね。
あれもこれもやらない
「コミュニケーション力も伸ばしたいし、集中力も高めたい。いや、発想力こそ仕事に活かせるんじゃないか?」
もしかしたらあなたもこんな風に、いろんなソフトスキルを伸ばしていきたいと思っているかもしれません。
過去の僕も同じようにあれこれやろうとしていたので、気持ちはわかります。
しかし伸ばすソフトスキルやそのトレーニング方法は、一つに絞るべき。
あれもこれもやろうとすると無理が生じ、結局何も続けられなくなってしまうからです。
なので「今一番インパクトがあるのは集中力だな」と優先順位を決めてしまう。
さらに「まずは運動だけに取り組んで、どれだけ集中力が伸ばせるか試してみよう」と、鍛えるアプローチも一つに絞って集中的に取り組む。
しばらく続けていくうちに習慣になってくるので、そうなったら新しいソフトスキルを高めていく。
このような感じでまずは一つ、伸ばしたいものを徹底的に伸ばしていきましょう。
僕も現在はクリティカルシンキングを伸ばしたく、毎朝10分「ソクラテス問答法」を行っていますが、それ以外のことは何もしていません。
ソフトスキルは、現代の必須スキルと言っても過言ではない
今回の記事では、ソフトスキルの定義や具体例、ソフトスキルを伸ばすメリット、トレーニング方法を解説しました。
繰り返しになりますが、変化の激しい現代において場所が変わっても活かせるソフトスキルこそ伸ばしておくべき。
本記事が、人生100年時代を生き抜く一助となれば幸いです。
また、自分のことをよくわかっている人はより良いキャリアを選べる、という研究結果も出ています。ソフトスキルとあわせて自己認識を高め、現代を生き抜く力を伸ばしてみてくださいね。