こんにちは、ばちといいます。
自己分析するとき、自分の弱みって見つける必要あるの?
あるなら自分の弱みの見つけ方が知りたい!
短所の具体例も知りたいな!
今回はこんな、自己分析において自分の弱みが見つけられない方へ向けた記事です。
就職や転職などの際には、必ず長所と合わせて短所も把握するべきです。
なぜなら弱みを知ることで、あなたに合わない働き方や仕事がわかるから。
とはいえ弱みから目を背けたくなるのが人間というもの。
実際僕も、就活の際はそれほど弱みに目を向けていませんでした。
しかしそのせいで自分に合わないキャリアを選択してしまい、1年休職することになってしまったのです。

今回はそんな僕が、心理学の内容をもとに自分の弱みを把握する方法を解説します。
強みを伸ばせる環境で働くためにも、あなたの弱みをしっかりと把握していきましょう!
自己分析前のマインドづくり。自分の弱みから目を背けるな


実際に弱みを探していく前に、前提知識として僕らが弱みに対してどのように向き合う傾向があるか、確認しておきましょう。
結論、僕らは「自分自身を有能だ」と思い込むばかりか、「自分に弱みなんてあるわけない」と、事実を誤って解釈する傾向があるのです。
誰しも弱みを認めるのは怖いものです。
しかし本当に自分を理解するには、弱みも含めてありのまま受け入れるべきです。



その本能に抵抗するのは簡単なことではありませんが、まずはその人間の傾向についてくわしく見ていきましょう!
人間は「自分は有能だ」と思いこむ
数々の心理学などの研究で、僕たちには「自分は人よりも能力がある」と思い込むバイアスの存在が確認されています。
たとえばホープ大学のデイビッド・マイヤーズ教授は、「自分は平均よりも能力がある」と思い込む心理のことを「レイク・ウォビゴン効果」と名付けました。
他にもペンシルベニア大学の組織心理学者アダム・グラント氏の著書、「オリジナルズ誰もが「人と違うこと」ができる時代」では、下記のような具体例が紹介されています。
- 高校生最上級生の70%は「自分に平均以上のリーダーシップがある」と答えた
- 大学教授の94%が「自分は平均以上の働きをしている」と答えた
- 2つの企業のエンジニアを調査すると、それぞれ32%、42%が「自分のパフォーマンスは上位5%に入る」と答えた
全員が自分の能力を客観的に評価できれば、平均以上だと答える人が50%以上になることはありえません。
しかし僕らは「自分は有能なんだ」と考える性質を持つため、自分の能力を正しく把握するのが難しいんですね。
自分の弱みを知りたい、というあなたにとって、この事実は決して見逃せません。



パフォーマンス上位5%って、かなり自信がないと答えられなさそうですが、少なくとも3割の人がそう答えていたというから驚きです…。
弱みをありのまま認識し、ひたすら避けるべし
さらに恐ろしいことに、弱みなんてあるわけないと思うあまり、事実を誤って解釈する性質も備わっています。
その傾向は、社会心理学者レオン・フェスティンガー教授による「認知的不協和」という考え方で説明ができるんです。
たとえばあなたが仕事でミスをしたとしましょう。
あなたは無意識で「自分がミスなんてするわけない」と考えているため、思考と事実の間にズレが生じてしまっていますね。
そのモヤモヤした状態こそが、認知的不協和なんです。
この認知的不協和を解消する方法は、下記の2つ。
- 「自分もミスはするんだ」と、思考を改める
- ミスした事実を否定し、自分の都合いいように解釈する
「自分の都合いいように解釈する?そんなわけないよw」と思ったかもしれませんが、ミスした事実を忘れてしまったり、「あれはAさんの確認不足が原因だ」と責任転嫁したりして自分を守る傾向は、数々の実験で確認されています。



ここからは弱みを見つける質問を紹介していきますが、せっかくこの記事を読んでいるあなたには、1つ目の姿勢で弱みと向き合ってほしいと思います。
自分の弱みの見つけ方。自己分析に役立つ5の質問


それではさっそく、あなたの弱みを見つける方法を見ていきましょう。
今回は組織心理学者ターシャ・ユーリック氏による、自分の弱みを見つけるための5つの質問を紹介します。
- その1:人生の大きな失敗や挫折はどんなこと?
- その2:自分にがっかりしたのはどんなとき?
- その3:周りから頻繁にフィードバックされることは?
- その4:苦手な仕事や億劫な仕事はどんなもの?
- その5:親友や両親、恋人からかわれることは?



ぜひ「自分にも弱みがあるんだ」と、フラットな目線で自分と向き合ってみてくださいね!
その1:人生の大きな失敗や挫折はどんなこと?
まずは大きな失敗や人生の挫折を考えてみてください。
いくつかピックアップして、そこに共通していることがあれば、それは紛れもなくあなたの弱みでしょう。
僕の場合を例にあげますと、大学入学まで順風満帆に進んでいたものの、大学生活は引きこもりのような生活を送ってしまったことや、周りと同じように働けないことを自分のせいにしてしまい、抑うつになってしまったことですね。



眺めてみると、何もかも自分のせいにしてしまう思考が自分を苦しめていることに気がつけたんです。
その2:自分にがっかりしたのはどんなとき?
自分にがっかりしたこと、失望したことはありますか?
それは「自分ならこれくらいはできるだろう」という期待があり、その期待を満たせなかった証拠です。
そんな経験を洗い出してみましょう。
僕は中学時代のバスケの部活で、自分に失望しました。
最後の大会直前に体を壊してスタメンから補欠になったり、ポジションもコンバートされ、慣れない動きが求められたり、そんなこんなで大会で残せたのはエアボール(リングにすら触れずにシュートを外すこと)1本のみでした。



桜木花道ほどバスケが好きではありませんでしたが、あれが最後だと思うと今でも悔しくなります。
その3:周りから頻繁にフィードバックされることは?
同僚や上司、友人、パートナーなどから、指摘されることを洗い出してみましょう。
誰か一人からしか言われないことであれば、その人の感想である場合もありますが、注目するべきは複数人から指摘されること。
あなたがそうは思っていなくても、客観的に見ると事実である可能性が高いんですね。



もし直接言われた経験がなければ、信頼できる人に聞いてみてください。
人からの指摘は耳が痛く、目を背けたくなる気持ちはわかりますが、あなたの弱みを知る絶好のチャンスです!
その4:苦手な仕事や億劫な仕事はどんなもの?
朝起きた時「今日の仕事嫌だなぁ」とか「めんどくさいな〜。今日中に終わるのかな…」と感じる仕事はどんなものでしょうか。
どんな仕事を苦手と感じるかは人によって異なるため、あなたが苦手と感じる仕事でもAさんは苦じゃなかったりするわけです。
それならその仕事は、Aさんに任せてしまったほうが合理的ですよね。
あなたの向き不向きをしっかり認識しておけば、より効率よく仕事ができるはずです。



僕が苦手なのは、他部署への確認や社内イベントの準備、掃除などですね。
その5:親友や両親、恋人からかわれることは?
あなたが心から大切だと思っている人から、いじられることは何でしょうか?
見ず知らずの人やそれほど仲良くない人からいじられるのは、シンプルに腹が立ちますし、そこに愛はありません。
しかしあなたが愛する人のいじりには、少なからず愛があります。
間近であなたを見ているからこそ、わかることもあるんです。
人からのいじりを、自己分析の機会に変えてしまいましょう。



僕がよくいじられるのは、頑固なところとか引きこもりだった頃の話とかが多いですね。
自己分析をサポート!弱みの具体例を紹介


「質問に答えてみたけど、なんだかイマイチしっくりこない」という方向けに、いくつか弱みの具体例を紹介しておきますね。
弱みを知るうえで一つおさえておいてほしいことは、強みと弱みは表裏一体だということ。
たとえば優柔不断は慎重と言い換えられますし、面倒くさがりは効率重視と同義です。
つまり、弱みも活かし方次第では強みになるということ。
- 弱みをどんな強みに言い換えられるか考える
- 弱みを強みとして活かすには、どんな環境で働くべきか考える
- 自分に合った環境を少しずつ整えていく
これがあなたに合った働き方を探す方法です。



下記のリストを参考にしながら、あなたにあった職場環境を考えてみてくださいね!
自己分析の締め。面接でどの弱みを伝えるか、戦略的に選ぼう
ここまでこなしたあなたは、自分の弱みとその活かし方がだいぶわかってきたはずです。
そこで最後に、面接における「あなたの短所はなんですか?」への対策をして、本記事の結びといたしましょう。
ズバリ面接で伝える弱みは、戦略的に選ぶべき。
あれもこれも伝えてしまっては、面接官のマイナスな印象に繋がりかねません。
たとえば「人との関わりが苦手」や「朝が弱い」など、「社会人として大丈夫なの?」と思われるようなことは伝えないのが得策です。
それよりも「心配症ですがあらゆるリスクに目が行くので、重要な決断にも貢献できます」など、仕事でどのようにプラスに働くかを伝えていきましょう。



自分の弱みは弱みとして認識しつつ、伝えるものは戦略的に選ぶのがベターです!
自己分析して、自分の弱みをありのまま受け入れよう
今回は「自分は能力がある」と思い込む人間の傾向を紹介したうえで、弱みを見つける5つの質問や弱みの言い換えリスト、面接での伝え方を解説しました。
よく「弱みを克服しよう」と言われますが、強みを伸ばす方向に全シフトするほうが良いでしょう。
たとえばあなたの営業スキルが-1だったとして、努力を重ねて0に上げたとしても、周りには5の人も6の人も、10の人までいるわけですね。
それならもともと3のレベルの事務処理スピードを磨き、5に6にとどんどん高めていくほうがコスパが良いはず。
また前述のとおり、環境によっても弱みは強みになります。
僕も臨機応変な対応を求められる医療事務では、優柔不断さが弱みとして働きましたが、Webライターでは読者の疑問を一つひとつ慎重に選べるという強みに変わっています。
自分の弱みを弱みとしてありのまま受け入れ、自分に合うフィールドで戦う。
これが僕の考えるベストなキャリア選択です。
もしあなたも以前の僕と同じように、あなたに合わない土俵で戦っているのなら転職でガラッと環境を変えてしまうのもいい選択肢になります。



転職でやるべきことをすべてまとめた下記の記事を参考にしながら、準備だけでも進めてみてくださいね!