こんにちは、ばちといいます。
医療事務がつらすぎて、転職したい…
他の人はどんな理由で転職したんだろう?
どんな職種に転職できるのかな?
今回はこんな、医療事務から転職したいけど、具体的にどんな職種に転職すれば良いのかわからない方へ向けた記事です。
僕は内向的な性格とHSP気質を持っているため、医療事務の仕事はまったくと言っていいほど自分に合っていませんでした。
しかし転職のハードルが高く、一歩踏み出せずにいたら、ついに体調を崩してしまったんです。
1年間の休職を経て「さすがにこれはまずいぞ」と思い、転職することに。
未経験からIT企業のWebライターへ転職してからというもの、地獄の日々から解放され「こんな世界があったのか」と、ものすごく感動しました。
今回はこんな、医療事務から転職して世界が変わった僕が、過去の僕と同じように悩む方へ向けて「医療事務から転職する方法」を網羅的にお話します!
僕が医療事務から転職した理由は、内向型HSP気質にまったく合っていなかったから
冒頭でもお伝えしたとおり、僕が医療事務からWebライターへ転職した理由は自分の性格や気質に、まったく合っていなかったから。
人間関係がものすごく大変だったり、電話が鳴り止まなかったり、イレギュラー対応の連続だったり、今思えば、よく3年間も働いたなと思うほどです…。
3年間続けても仕事内容を好きになることもなかったので、仕事を変えることに決めました。
ここでは僕が医療事務から転職した理由を、深堀りしていきますね!
人間関係がものすごく大変
医療事務経験者であれば、一度は人間関係に悩んだことがあるのではないでしょうか?
病院の規模にもよるものの、医師や看護師、他の事務スタッフ、クラーク、薬剤師、放射線技師、作業療法士など、内部スタッフだけでも数え切れないほどの人と関わります。
それに加えて、患者さんとのやり取りも発生するため、1日に接する人の数はかなり多い職種です。
僕は1日に3,000〜4,000人が来院する大学病院に勤務していたので、医療事務のスタッフだけでも50人は優に超えていました…。
当然ながら高圧的な態度の人や冷たい人、苦手なタイプの人とも接する必要があるため、人間関係にはかなり苦しまされましたね。
電話が鳴り止まない
電話対応の多さも、医療事務から転職しようと思った大きな理由の一つです。
電話への苦手意識は克服する必要なし!3万件の電話を受けた僕が解説という記事でもお話したとおり、僕はプライベートの電話はもちろん、恋人との電話も苦手というほどの筋金入り。
医療事務の中でもさらに電話の多い部署に配属されたときには、血の気が引く思いがしました。
ただ電話を受けるだけでは悔しいので、何件の電話を受けたのか、毎日正の字を書いて数えていたんですね。
日によってばらつきはあるものの、なんと1日平均50件。3年間で通算3万件ほどの電話対応をこなしました。
電話を切った瞬間に電話が鳴り出すこともよくあって、内心舌打ちしながら電話に出ていたこともあります…。笑
一つのミスが命取りになるプレッシャー
医療事務の大きな仕事の一つ、料金計算。
一つでも算定項目を間違ってしまうと、患者さんに間違った請求をすることとなり、トラブルになります。
多く請求してしまった場合はもちろんですが、少なく計算してしまった場合に、後から追加料金を支払ってもらうのも至難の業。
他にもダラダラと計算していると、患者さんを待たせることになり、怒鳴りだす患者さんも出てきます。
こんな「1分1秒の遅れも、一切のミスも許されない」というプレッシャーに耐えながら仕事をするのも、正直かなりしんどかったですね。
常にイレギュラーに備えてないといけない
医療事務のお仕事は、イレギュラーの連続です。
- その日にどんな内容の電話がどれだけ来るのかわからない
- 急ぎの問い合わせが来るかもしれない
- クレーム対応が来るかもしれない
- システムトラブルがあるかもしれない
- 具合が悪くなる患者さんがいるかもしれない
上記のように、いつ何が起こるか、本当にわからないんです。
医療の現場なので当然のことかもしれませんが、僕にとってはものすごく大変なことでした。
「今日は何が起こるんだろう…」「何も起こりませんように…」と考えていた時間は、ものすごく憂鬱な時間でした。
仕事内容も好きではなかった
こちらはちょっと特殊かもしれませんが、僕の場合はじめから医療事務になろうと思ったわけではなくて、医療事務に配属された身なんですよね。
大学の独立行政法人に就職して、その大学病院に配属されたイメージです!
医療の知識はもちろん、医療事務の知識もゼロの状態からスタートしたんです。
始めの頃は右も左もわからず毎日やめたいと思っていましたが、「仕事への情熱は努力量に比例する」という研究を知って、もう少しだけ頑張ってみようと思ったんです。
でもしばらく経って仕事に慣れてからも、決して医療事務の仕事を好きになることはありませんでした。
こんな状態で働き続けた結果体調を崩し、1年の休職を余儀なくされます。
医療事務から転職したいあなたが取れる3つの選択肢
では続いて、医療事務から転職するには、どんな選択肢を取れるのか、まずは一般化したお話をしていきます。
具体的には、下記の3つの選択肢があります。
- 同じ病院で、違う仕事をする
- 違う場所で、医療事務を続ける
- 違う場所で、違う仕事をする
一つずつ、くわしく解説していきます!
同じ職場で、違う仕事をする
最もリスクが低いのは、同じ病院内で、違う仕事に変えてもらうこと。
厳密に言えば「転職」ではありませんが、「医療事務の仕事は死ぬほど嫌いだけど、今の職場に不満があるわけではない」という方にとっては、転職と同じような影響があるはずです。
たとえば総合案内はもちろん、患者さんと接しない診療録管理の仕事や一般事務など、その職場では医療事務以外にもたくさんの人が働いています。
そのためまずは、配置を変えてもらうことを検討してみてくださいね。
やってみたい仕事が決まったら、あなたの状況と異動の希望を上司に伝えてみましょう。
それでもダメなら、以下の2つに移ります。
違う職場で、医療事務を続ける
2つ目は、違う職場で医療事務の仕事を続けること。
医療事務の仕事はそれほど嫌じゃないけど、今の職場の人間関係がしんどすぎる
異なる規模の職場で医療事務の仕事を続けたい
こんな方におすすめです。
同じ職種ですので、転職の中でも比較的難易度の低い転職と言えます。
知り合いが働いている職場を紹介してもらうのがベターですが、そうでない方は転職サイトを利用して職場を探してみましょう。
違う職場で、違う仕事をする
そして3つ目、違う職場で、医療事務以外の仕事に就くこと。最もハードルが高い転職ですが、「医療事務の仕事にももうコリゴリだし、この職場からもおさらばしたい」方は一択になります。
かくいう僕も3つ目の転職をしており、準公務員からITベンチャーへ、医療事務から未経験のWebライターへ転職しました。
とくに僕のように、転職未経験の方にとっては正直かなりハードルが高いはずですから、転職エージェントなどのプロの力を借りながら転職活動をすすめることをおすすめします。
続いては医療事務から別業界、職種へ転職する場合、どんなところに転職すれば良いのか、その具体例を紹介しますね!
医療事務からのおすすめの転職先は?職種や業界などを紹介
では続いて、おすすめの転職先についてお話します。
もちろんこれが正解ではありませんし、他にも選択肢はありますが、職種や業界を変えたいと思った時に、どこを狙って転職活動していけばいいのか、ぜひ参考にしてみてください。
- 職種1:一般事務
- 職種2:受付
- 職種3:広報
- 業界1:IT企業
- 業界2:医療メーカー
- 業界3:保険会社や健康保険組合
ちなみに僕がエージェントに相談した時、営業のお仕事もすごく勧められました。
なので職種を変える際は営業にもチャレンジしやすいのかなとも思いますが、好みが分かれそうな職種なのでここでは除外しています。
営業が嫌いな僕が、営業を勧めるのもおかしな話ですからね。
苦じゃない方はぜひ、チャレンジしてみてくださいね!
その1:一般事務
職種を変える際、最もおすすめなのは一般事務ですね。
医療事務で培ってきた接遇マナーやパソコンスキル、作業スピードなどを存分に生かせるから。
病院の規模や仕事の範囲によっては、医療事務の業務だけではなく一般事務の業務にも少し携わることもあリますよね。
あなたももしかしたら、一般事務のお仕事も経験しているかもしれません。
僕も査定用のデータ入力とか、査定、再審査請求関連のファイル整理なども行っていました。
一般事務のお仕事は、医療事務の経験を活かせるお仕事の一つですね!
その2:受付
そして次におすすめなのは受付業務です。
医療事務のお仕事では、窓口対応も行うことがほとんど。
料金精算の窓口や各診療科での受付など、患者さんと接する窓口となる役割も果たしているはずです。
そこで磨いた接遇スキルや対応力、判断力などを活かせるのが受付のお仕事です。
たとえば商業施設の案内だったり、大企業の総合窓口、大きな病院の総合案内などが挙げられますね。
受付のお仕事をしている僕の知り合いも、ゆるゆると働いていますね!笑
その3:広報
そして医療事務のバリバリ働く感覚が好きな方におすすめなのが、広報のお仕事。
広報は会社の事業内容や活動を社外へ向けて発信するお仕事ですので、患者対応で伸ばしたコミュニケーションスキルが活きます。
他にもシステムトラブルや患者さんからのクレーム対応で磨いたイレギュラーへの対応力も、社外への対応が必要な広報に役に立つはず。
病院と患者さんをつなぐ窓口としての役割を活かし、企業とお客さんとをつなぐ広報のお仕事にチャレンジするのもおすすめですね!
その4:IT企業
ここからは業界のお話です。
まず医療事務から転職するのにおすすめの会社は、IT企業ですね。
とくに「電話や問い合わせなど、ガヤガヤした感じに疲れてしまった…」という方におすすめです。
もちろん会社にはよりますが、ITに精通している分テキスト文化が根づいており、チャットでやり取りをする会社も多くあるのがIT企業の特徴です。
僕も未経験からIT企業に転職しました。パソコンを叩く音だけが響いているような、静かなオフィスがあることにものすごく感動しました…。
電話が嫌になってしまった方は、テキスト文化を取り入れているIT企業をさがしてみてくださいね。
その5:医療メーカー
続いておすすめの企業は医療メーカー会社です。
医療事務のお仕事をしていれば、自然と薬品や医療機器の知識が溜まっていきますよね。
料金算定の際に医師からのオーダーに入ってきたものをチェックしたり、実物を目にしたり、「これはどんな器具か」の知識が増えていきます。
僕が働いていた時は、ダヴィンチなんかが話題になってましたね。
他にもカテーテルなんかが記憶に残ってます。
医療事務の仕事をしている中で、興味を持った機器を作っているメーカーに転職するのも選択肢の一つです。
その6:保険会社や健康保険組合
保険を請求する側の病院から、保険を請求される側の保険会社、健康保険組合に転職するのも、医療事務の知識を活かせる方法です。
月末から月初にかけて、地獄のようなレセプト業務を経験したあなたは、健康保険を請求するためのフローがしっかりと頭に入っているはず。
保険組合としても、何も知らない人より全体の流れを理解している人のほうが採用しやすいため、転職も成功しやすい業界と言えます。
僕のように損害保険会社、生命保険会社への請求をしていた方なら、保険会社も候補に上がりますね!
請求する側と請求される側の業務を経験することで、全体を俯瞰して見れる、貴重な人材を目指しましょう。
医療事務から転職するあなたにおすすめの転職サービス
それでは最後に、医療事務から転職したいあなたにおすすめの転職サービスを紹介します。
前述のとおり「違う職場で違う仕事をする」タイプの転職は、難易度が上がります。
一人で情報を集め、一人で書類を作り、面接対策もこなすのは、なかなか大変なことですよね。
特に過去の僕のように、転職が始めての方は転職エージェントを利用することをおすすめします!
リクルートエージェント|転職エージェント
リクルートエージェントは、株式会社リクルートが運営する転職エージェント。
主に「違う職場で、違う仕事をする」タイプの転職におすすめです。
業界大手の頼れる感じと、求人数、非公開求人数の豊富さがリクルートエージェントの強みです。
CMなども積極的に打ち出しているため、あなたも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
僕も初めに何を利用すれば良いのかわからなかったので、とりあえずリクルートエージェントを選びました。
求人数の多いリクルートエージェントと下記のサービスを併用することで、より転職を進めやすくなりますので、ぜひ検討してみてください。
パソナキャリア|転職エージェント
パソナキャリアは、各分野の専門家によるサポートが受けられる、転職エージェントサービス。
「違う職場で、医療事務を続ける」タイプはもちろん、「違う職場で、違う仕事をする」タイプの転職にもおすすめです。
あらゆる分野に力を入れているパソナキャリアですが、特に力を入れているのが下記の5分野。
- IT・通信・インターネット
- メーカー(機器・電気・電子)
- 医療・福祉医療
- 営業
- 女性の転職
本記事で一貫してお話してきたIT、医療メーカー、医療分野などに強いところが魅力的ですね!
さらに多く医療事務さんは女性ですので、女性の転職に明るいパソナキャリアはできます!
初めての医療事務からの転職を検討しているのなら、おすすめの転職エージェントサービスです。
ジョブメドレー|転職サイト
ジョブメドレーは、医療従事者による医療従事者のための転職サイト。
「違う職場で、医療事務を続ける」タイプの転職におすすめのサービスです。
薬剤師や看護師など、医療資格を保有するスタッフ向けの求人はもちろんのこと、医療事務の求人もしっかりと充実しています。
本記事執筆時点では、「医療事務・受付」のカテゴリに8,300以上の求人が登録されていました!
医療事務の他にも、「営業・管理部門」や「介護事務」などの求人も用意されているので、「医療事務はちょっと疲れちゃったけど、事務の経験を活かして医療に携わりたい」方にもおすすめです!
ジョブメドレーはあくまでも転職サイトですので、エージェントサービスは利用できません。
その点プロのサポートがいらない方や、転職に慣れている方向けのサービスと言えます。
僕は本当に、医療事務から転職してよかったと思っています
ここまで色々とお話してきましたが、僕は医療事務から転職したことに、後悔はありません。
働きやすさも大きく変わり、月曜日の憂鬱感も和らぎ、冗談抜きで仕事に対する考え方が180°変わりました。
働きたくなかった僕が、ちょっと仕事を楽しんでいるわけですからね。
転職が当たり前のものになった今、現在働いている職場以外にも、あなたにはたくさんの選択肢が開かれています。
何も今の職場で医療事務の仕事を続けて、苦しみ続ける必要はないんです。
とはいえ特に初めての転職には、大きな不安がつきまとうことでしょう。
そんなときは転職エージェントによる無料のサポートを受けながら、一つひとつこなしていってくださいね。
微力ながら、あなたが今より自分らしく働けることを祈っています。