こんにちは、ばちといいます。
HSPはリーダーに向いているのか知りたい!
個人的には向いてないと思うんだけど、経験者の話を聞きたい!
リーダーとして働くコツってあるのかな?
今回はリーダーへの昇進が間近に迫り、焦りを感じているHSPさんのために、HSPであるじんにいさんにインタビューしてきました!
じんにいさんいわく、基本的にHSPはリーダーに向いた性格ではあると。
とはいえじんにいさんは、リーダーとしてかなり苦労したそう。
この記事ではリーダーとして働いたHSPさんの経験を深堀りしたうえで、リーダーとして働く3つのコツについて解説します。
この記事を読んで、ぜひリーダーへの心構えを作っていってくださいね!
HSPはリーダーに向いてない?繊細さんにその苦労を聞いた
まずじんにいさんのリーダー経験について伺います。
どんな業界の会社で、どれくらいの期間、どれくらいの人数のチームを束ねていたのでしょうか?
通信・放送業界で、約3年間10名程度のチームを束ねていました。
3年経ってから異動願いを出し、法人担当のルート営業に異動しました。
3年間リーダーとして勤務されたじんにいさんに伺います。
ズバリ、HSPはリーダーに向いていると思いますか?
基本的にHSPは、リーダーに向いていると思います!
客観的にみるとHSPは、相手の立場になって考えられたり責任感が強かったり真面目だったりで、リーダー向きの特性を多く備えています。
売上などの数字を管理するのも、得意な方が多いような気もしますね。
僕も数字を眺めるのは好きです!
こう見るとリーダー適正はありそうですね。
実際僕も「リーダーに向いている」とか「業務をサラッとこなしているよね」と、同僚からは言われることはありました。
ただ自分自身としてはかなり苦労していて「すごく無理していたな」「自分にはリーダーは向いていないな」と感じていました…。
そうだったんですね…。
ではそのあたりについて、くわしくお話を伺えればと思います!
ここでじんにいさんに伺ったお話は下記の4点。
- 共感力を活かし、メンバーと関係を築ける
- 共感しすぎるがゆえ、メンバーの苦労を感じてしまう
- 100人以上の前で発言する機会が増える
- オフィス外の人とも関係を築く必要がある
基本的にHSPさんはリーダー向きの資質があるものの、じんにいさんは苦労されたのだとか。
ここからは、HSPリーダーの苦悩について見ていきましょう。
共感力を活かし、メンバーと関係を築ける
ではまず、HSPがリーダーに向いている理由について教えてください!
共感力が活かせるからですね。
HSPは相手の心に寄り添えるので、チームメンバーとうまく関係を築けるはずです。
なるほど。
相手の気持ちを敏感に察知するので、メンバーが働きやすい環境を整えることで、より信頼を獲得できそうです。
おっしゃるとおり。
ただ円滑に業務をこなす為には、すべてのメンバーと平等に仲良くしなければなりません。
僕の場合は気を遣いすぎて、気疲れしてしまいましたね…。
特定のメンバーとばかり関係を作っていると、他のメンバーから不満の声が上がりそうですもんね…。
HSPの共感力を活かせるリーダー職。
それだけ聞くと向いているのでは?と思ったのですが…。
共感しすぎるがゆえ、メンバーの苦労を感じてしまう
共感力が高いことは、メリットばかりではなくデメリットにもなりえます。
相手の気持ちに共感しすぎてしまい、チームメンバーの苦労をより受け止めてしまうのです。
じんにいさんは、営業職のチームリーダーをされていたんですよね。
たとえばどんな経験をされたのでしょう?
営業という特性上、どうしても成績が伸び悩むメンバーがいます。
そして正直、すぐに辞めてしまう方も多いのです…。
なるほど…。
確かに伸び悩んでいるメンバーが苦労する姿を見ると、申し訳なさを感じてしまいそうです。
とはいえ叱ることも難しく…。
一生懸命サポートするものの、なかなか改善できなかったり、そのままメンバーが退職してしまったりすると、自分自身もダメージを受けてしまいます。
営業マンとして数字に追われている時より、リーダーになってからのほうが、休みの日まで悩んだりしてました…。
個人的には「営業マンめっちゃツラそう」と思っていましたが、それ以上とは…。
本来HSPさんの強みであるはずの共感力も、リーダーの場合は仇となることもあるのだとか。
100人以上の前で発言する機会が増える
営業職に限る話かもしれませんが、リーダーになると100名程度の前で成績について発表する場や、新人教育のための講義を担当することがあります。
100人の前で発言…。
僕は6名程度の小さなチームで働いていますが、それでもメンバーの前で発言するのは緊張しますよ…。
大勢の前で話したり、緊張感があったりするような場面が苦手なHSPさんも多いと思います。
実はリーダー業務の中で、これらが一番嫌な業務でした…。
リーダーになると率先して発言したり、チームの状況を報告したり、何かと人前で話す機会が増えてしまうのですね。
肝に銘じておきます…。
オフィス外の人とも関係を築く必要がある
しかもそれがオフィス内だけにとどまらず、他の支店の同僚とも関係を築く必要があります。
他の支店で行われる勉強会や情報交換会、研修などがその例です。
オフィス内であれば、顔見知りも多い分まだ話しやすいものの、オフィス外となれば顔を合わせる機会もほとんどありませんしね…。
そうなんです。
割と大きな会社だったため支店がたくさんあり、初対面の社員や上司との交流が頻繁にありました。
親睦会という名の飲み会も必ず開催されていたのですが、リーダーは強制参加のような雰囲気で…。
知らない人との飲み会ほど、しんどい場はなかなかありませんよね…。
ここまでのお話をまとめます。
リーダーという役職は、HSPのもつ「共感力」を活かせる仕事。
とはいえその共感力が仇となり、伸び悩む同僚などの苦労をひしひしと感じてしまい、負担になると。
そのうえ大勢の前で発言する機会も増え、人と関わる機会も増えると。
これだけ聞くと「リーダーになんてなりたくないよ」と思ったかもしれません。
僕も思いました。笑
そこで続いては、リーダーとして働くコツをじんにいさんに伺いました。
心構えを作ろう。HSPがリーダーとして働く3つのコツ
リーダーとして苦労されたじんにいさんの経験やノウハウは、これからリーダーになる方の役に立つはずです。
ここではHSPがリーダーとして働くコツを、3年間リーダーを勤めたじんにいさんに伺いたいと思います!
いろいろと試したことはありますが、中でも特に助かったなと思ったことを紹介していきますね!
一言でまとめると、自分ひとりで背負い込まないこと。信頼できる同僚に協力を仰ぐのが、HSPがリーダーとして働くポイントです。
信頼できる同僚…。
すべての上司や同僚と、仲良くするのは難しいかもしれません。が、気が合う人や自分の性格を理解してくれる人は数名いるはずです。
僕の場合HSPという言葉は知らなくとも、僕が苦手なことを理解して助けてくれる同僚が居ました。
それは素敵な方ですね!
ではそういった前提を踏まえつつ、リーダーとして働くコツについて、くわしく伺っていきますね。
じんにいさんが語ってくれたポイントは、以下の3点。
- 経験豊富な同僚に協力してもらう
- 他のチームリーダーと相談、分担する
- 一般的なリーダーを目指さない
自分一人で背負い込まない。
そんな大切なポイントが学べたので、ぜひ読んでいってくださいね!
その①経験豊富な同僚に協力してもらう
ではまず信頼できる同僚について、もう少し深堀りしていきます!
じんにいさんは具体的に、どんなことを意識していたのでしょう?
チーム内で、サブリーダー的なポジションの人を作ることですね。
メンバーには先輩や年上の方もいたので、経験が長い人や発言権のある人、積極性のある人に協力してもらい、チーム内でのコミュニケーションや新人教育についてサポートしてもらっていました。
サブリーダー的なポジション!
実質的な責任は自分にあるものの、自分以外にもリーダーがいると思えれば心理的な負担を減らせそうですね。
おっしゃるとおりです。
協力してもらう際のポイントは、契約に繋がるような良い案件を渡したり苦手な分野についてサポートしたり、Win-Winな関係になるよう心掛けていました。
心理学の分野でも、まわりの人に惜しみなく与える人、ギバーが成功すると言われています。
自分ばかり得しようとするのではなく、チーム全体のメリットを考えることで、自然と協力してもらえる人も増えていくでしょう。
その②他のチームリーダーと相談、分担する
自分以外のチームリーダーとの関係も意識していました。
同じチームリーダー同士だと苦労も分かり合えるので、なにかと相談に乗ってもらっていましたね。
同じ境遇にあるからこそ分かることもありますもんね。
そうなんです。
僕の場合、研修の実施をする際に他のチームのリーダーと協力し、お互い得意な分野の作業を担当していました。
餅は餅屋。
得意なことは得意な人に任せるのが一番ですね!
ただいかにも体育会系な、メンバーをきつく叱咤するような合わないリーダーがたくさんいたのも事実です…。
営業職だと、より体育会系の方が多そうなイメージです…。
とはいえ、そういった合わない人とはムリに関係を築こうとしないことですね。
その③一般的なリーダーを目指さない
まさにばちさんのおっしゃるとおりで、「リーダーはこうあるべき」と考えるのは得策ではありません。
僕は無理に他のリーダーや一般的なリーダーを目指そうとは思わず、あくまで縁の下の力もちに徹しようと意識していました。
それ、HSPさんにとっては凄く大切な考え方だと思います!
社会には鈍感な方が多く、一般的な価値観に従うとどうしても自分を偽る必要がありますからね…。
そうなんですよね。
元々出世欲がないというのもありますが、リーダーとして上司に評価されようと考えると、いろいろと無理をすることになります。
なので僕は、自分らしいリーダーでいれば良いと考え、行動していました。
素晴らしいです!
僕もぜひとも見習いたい姿勢です。
ありがとうございます。
他にも本来強制参加に近い飲み会ですが、はっきり断ることも多かったです。
上司からは苦言を言われますが、次第に「飲み会こないやつ」と認識されて、誘われなかったりします。笑
HSPさんがリーダーとして働くうえで大切なのは、自分ひとりで背負い込まないこと。
信頼できる同僚や他のチームリーダーに協力を仰ぐことはもちろん、一般的なリーダーになろうとしないことも大切な心構えです。
じんにいさんについて
そんな大切なことを教えてくれたじんにいさんは、Twitterや2KYOTENというブログで発信中。
HSPさん向けのブログ集、「繊細すぎてつらい?」そんなHSP・繊細さんにおすすめのブログをお悩みごと別にまとめました!【HSPさんのためのブログ集】には、あなたの悩みを解決するヒントが眠っているかもしれませんよ。
HSPがリーダーになったなら、いっそ働きやすい環境に整えちゃおう
HSPさんはリーダーに向いている素質をもつものの、責任範囲に比例して苦労も増えるかもしれません。
とはいえリーダーには、大きなメリットがあります。
それは、自分が働きやすい職場環境に整えられること。
平社員に比べて発言権をもつため、上司に意見を伝えやすい立場です。
細かいことなら、自分だけの裁量で許可なく決定できることもあるでしょう。
ただ苦労するだけでは悔しいので、リーダーになった際にはぜひ「働きやすい環境に変えてやろう!」という意気込みで望んでみてくださいね。
9人の繊細さんにインタビューして話を聞き、HSPさんが働きやすい環境についてまとめた下記の記事を参考に、どんな職場で働きたいか妄想してみてください。