なかなか会話が盛り上がらない…
だからついスマホを触ってしまう…
簡単に人間関係を改善する方法ってないかな?
この記事は、こういった方へ向けた記事です。
- 親しい人間関係も壊すファビングとは?
- 机の上に置くだけで親密度が下がる!?
- 【5秒でできる】シンプルな人間関係改善法
はじめに、こちらのツイートをご覧ください。
本記事の結論:ファビングは人間関係を悪化させるよ!
スマホってとても便利ですよね。
今や生活に欠かせないアイテムといっても良いでしょう。
しかし、スマホはあなたの人間関係を壊します。
たとえそれが親友や恋人、家族など、親しい間柄であっても。
この記事では、上記のツイートを深掘りし、
- スマホが人間関係を壊す科学的根拠
- 会話を楽しむシンプルな方法
について論文や心理学をまじえて解説します。
親しい人間関係も壊すファビングとは?
ファビング(phubbing)とは「phone(携帯電話)+subbing(冷たい態度をとる)」を組み合わせた造語です。
簡単に言うと、ファビングとは「会話中にスマホをいじり、相手とのコミュニケーションが取れないこと」。
飲み会のときに友達がスマホを触り始めた、という経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
もしくは、あなた自身がやってしまっているかもしれません。
しかし、ファビングは絶対にしてはいけません。
ファビングの悪影響
あなたは友達がスマホをいじりはじめたら、どんな気持ちがしましたか?
おそらく、いい気分にはならないはず。
実際、ケント大学の論文(#1)によって、ファビングは人間関係を壊すことが分かっています。
この実験では、参加者に以下の3パターンのアニメを見てもらいました。
- キャラが普通に会話する
- キャラの一人が会話中にたまにスマホを見る
- キャラの一人が会話中ずっとスマホを見る
その結果参加者は
スマホを見れば見るほどコミュニケーションの質が低下し、関係性が壊れてしまう
と答えたことが分かりました。
この研究では、ファビングをされた人は疎外感を感じることが分かっており、それが人間関係を悪化させてしまう原因。
つまり、スマホを触られると「自分との会話よりもスマホのほうが大事なんだ」と感じ、会話に満足できなくなるわけですね。
ファビングはカップルの関係も壊す
あなたは恋人がスマホに夢中で話を聞いてくれない、という経験ありませんか?
もしかしたら相手は、あなたを信頼しているため
「これぐらいやっても大丈夫だろう!」
と思っているのかもしれません。
しかしファビングは、カップルの関係をも悪化させることがわかっています。
ベイラー大学のジェームズ・ロバーツ、メレディスデイヴィッド博士による研究で、交際関係にある男女143人を対象に、ファビングの悪影響について調べました。
すると、参加者の70%が「ファビングによりコミュニケーションが阻害されたことがあるか?」という質問に対し、
- ときどきある
- 頻繁にある
- かなり頻繁にある
- いつもそうだ
と回答したそうです。
つまり、親密なカップルでも、ファビングは効果を発揮するんです。
もしパートナーがスマホを置いてくれなければ、この記事を見せてあげてください。笑
机の上に置くだけでも親密度が下がる!?
ちなみに人間関係を悪化させるには、スマホをいじる必要はありません。
ただそこにあれば良いだけです。
これは、バージニア工科大学による研究(#2)で、100組を対象にスマホの存在と親密性について調べたもの。
具体的には、下記の2つのグループに分け、初対面の相手と10分間会話してもらいました。
- グループ①日常ネタなど、些細なトピックについて話すグループ
- グループ②今年1印象に残ったトピックについて話すグループ
その際研究者たちは、会話中にスマホを机に置いていたか、手に持っていたかを観察。
そして、会話が終わった後、参加者に会話とその相手について印象を答えてもらいました。
その結果スマホをテーブルに置いたり、手に持っていたペアは
- 相手に対する親近感
- 共感的な関心(相手は、どれくらい自分のことを理解しようとしてくれていたか)
が下がっていたことが分かりました。
当然、ファビングされれば嫌な気分になりますよね。
しかし、机の上にあるだけでも人間関係が悪化するというのは驚きです。
【悪用厳禁】ファビングを利用する方法
ファビングの悪影響についてはご理解いただけたはず。
もちろん、誰に対しても行うべきではありませんが、一つだけ例外があります。
それは、関わりたくない人です。
嫌な人や、関係をフェードアウトさせたい人にはこのファビングを使うことで、関係を終わらせることができます。
具体的には、苦手な人と会話をするたびに、さり気なくスマホを触ると。
すると相手は疎外感を感じ「あなたと関わるのをやめておこう」と感じるようになるわけですね。
効果は期待できますが、あまりいい方法ではありませんので、もうどうしようもない最後の手段として使ってください。
【5秒でできる】シンプルな人間関係改善法
これらをふまえて、人間関係をカンタンに改善する方法は
会話中はスマホを絶対に触らないこと
です。
- カバンにしまう
- ポケットに突っ込む
- 電源を切る
など、とにかく相手にスマホを意識させないことが大切。
会話中は「スマホじゃなく、あなたに関心があるんですよ」という態度を見せることを徹底しましょう。
会話中にスマホを触らない、たったこれだけのことで人間関係が改善すると思えば、それほど簡単なことはありませんよね。
共通の話題を調べる場合は例外
もちろん、どうしてもスマホで調べ物をする場面もあるでしょう。
- あの俳優なんの映画に出ていたっけ?
- 来週のランチどこに行こうか?
- 今度ここに旅行に行きたい!
など、会話の手段として使うこともあると思います。
そういった用途でスマホを使うことは問題ないでしょう。
あくまでも「スマホ<相手」だからです。
ファビングが問題なのは疎外感。
なので、相手とのコミュニケーションの一貫で使うのは疎外感を感じませんよね。
ですが、その話題が解決したらだらだらスマホをいじらないためにも、すぐにカバンにしまうという意識を忘れないようにしましょう。
ファビングを避け、豊かな人間関係を作ろう
以上、スマホをいじると人間関係が悪化するよ!ということについて解説しました。
まとめると
- 会話中にスマホを触ると、恋人との関係も悪くなる
- 机の上にあるだけでもだめ
- 承認欲求を満たすため、会話中はスマホをしまおう!
という内容でした。
良い人間関係を保つことは、あなたの人生を幸せにします。
ハーバード大学の成人発達研究でも
人生を幸せにするのは健康でもお金でもなく、豊かな人間関係だ
と結論を出しています。
まずは小さな一歩から踏み出してみましょう!