こんにちは、ばちといいます。
仕事にやりがいって何?見つけようにもそもそも何なのかわからない…。
やりがいを感じられないのはどうしてだろう?
どうすればやりがいを見つけられるのか知りたいな!
今回はこんな、やりがいを見いだせず、仕事に退屈している方向けの記事です。
やりがいを見つけたいとは思うものの、そもそも「やりがいとは何か?」を理解していないことがほとんど。
かくいう僕も、やりがいが何なのかわからず、仕事がつまらないなと悩んでいました。
もちろん仕事におけるやりがいは人によって異なりますが、数々の研究により大まかな傾向はわかってきているんですね。
そこでこの記事では、ハーバード・ビジネス・レビューに掲載された内容をもとに、仕事のやりがいとは何か?や仕事のやりがいにまつわる3つの誤解を紹介したうえで、仕事のやりがいを見つける方法について解説していきます。
「人生の大半を仕事に費やすわけだから、せっかくなら有意義に働きたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください!
YouTubeでもお話ししました!水の映像に癒やされながら学んでみてくださいね。
仕事のやりがいとは、人の役に立てた感覚のこと
まずはあなただけのやりがいを見つける前に、多くの人に該当する仕事のやりがいとは何なのか、大まかな傾向について見ていきましょう。
こちらはカリフォルニア大学バークレー校のモルテン・ハンセン教授とダッヒャー・ケルトナー教授が、さまざまな研究や文献を分析したうえで定義したもの。一言でまとめると、自分の仕事で人の役に立てた感覚のことを指します。
同僚に感謝されたり、サービスの利用者の笑顔を目にしたり、家族を養えていたり、あなたの仕事が誰かの役に立っていることを実感できれば、仕事のやりがいを感じられるということですね。
教授らは、やりがいをさらに下記の8つの項目に分け、細かく定義しています。
- 社会への貢献:世界をよりよくしている
- 学び:成長を実感できる
- 目標達成:自分にもできるんだ
- ステータス:周囲に認められたい
- 権力:人を動かしたい
- コミュニティ:自分の居場所を感じたい
- 変化や影響:組織に関わっていたい
- 自律性:自分の意志で働きたい
一つずつ、具体例をまじえながら解説していきますね!
社会への貢献:世界をよりよくしている
たとえば環境に優しいサービスを作っていたり、生活に困っている人を支援したりなど、自分ひとりの力を超えた社会貢献ができた時、この仕事をやっていてよかったと思えるのです。
自分はよりよい世界のために貢献できているんだ。こんな感覚が、仕事のやりがいに繋がります。
学び:成長を実感できる
昔できなかった仕事ができるようになった。新しい知識やスキルを学んだ。
このように、仕事を通じて個人的な成長を感じるときも、仕事に意義を感じます。
僕もこれはすごく納得できて、ライティング力が上がったと感じたときは、頑張ってよかったなと思えましたね。
目標達成:自分にもできるんだ
個人目標やチーム目標、会社の目標を達成できたとき、どんな気分になるか想像してみてください。
おそらく満足感や自信を感じているのではないでしょうか。
心理学の世界では「人間のモチベーション維持に最も必要なことは、前に進んでいる感覚だ」とも言われており、僕たちはどんな小さな目標でも達成することに大きな喜びを感じるのです。
ステータス:周囲に認められたい
「仕事は何をされているんですか?」
初対面の人と会う時、大体こんな会話になりますよね。
「医者です」「商社で働いています」「起業してます」
こんな風に答えると、きっと「すごいですね!」と返事が返ってくることでしょう。
このように周囲に認められた時、承認欲求が満たされ、自分の仕事に誇りをもてるようになるのです。
権力:人を動かしたい
出世欲が強い人は、部下をもち発言権をもちたいという動機があります。
それは権力を手にすることで、自分の存在を人に認めてもらいたいと感じているから。
もちろん権力が重要かどうかは人によって異なるでしょうが、権力によって自信を感じられるパワー志向の人がいるのも事実です。
コミュニティ:自分の居場所を感じたい
僕らは社会的な動物なので、職場はもちろん、家族や地域など、さまざまなコミュニティの中で暮らしています。
コミュニティの一員から認められることで、居場所を実感でき「自分には価値があるんだ」と思えると。
僕は内向的な性格で、学校や会社に居心地の悪さを感じていました。
でもSNSなどを通して、同じような性格の方と交流することで自分の存在を認めてあげられるようになっていきました。
変化や影響:組織に関わっていたい
自分の意見が採用されたり、自分の仕事のおかげで売上が上がったりした時、自分の仕事に意義を感じられます。
コミュニティの話題にも繋がりますが、僕たちにはどんな形でも組織に関わっていたいという欲求があるのでしょう。
自律性:自分の意志で働きたい
上司の指示にただ従っているだけの仕事と、自分で考えて行っている仕事、どちらにやりがいを感じられるかは一目瞭然。
仕事の裁量権は、上司からの信頼の裏返しでもあるため、自由に仕事ができることに価値を感じられるのです。
僕も本業とブログで同じようなことをやっていますが、やりがいを感じられるのは圧倒的にブログです。それは「働きづらさを抱える人を減らしたい」という意志のもとで活動しているから。
どれだけ自分にコントロールできるかは、働くうえですごく大切だなと思います!
感じられない原因はこれかも。仕事のやりがいにまつわる3つの誤解
仕事のやりがいを確認したところで、次は「あなたがなぜ今まで仕事のやりがいを見つけられなかったのか」その理由について考えていきましょう。
同じ失敗を防ぐためにも、実際にやりがいを見つける前に根本的な原因について理解することが重要。
あなたはこれまで仕事のやりがいに対してどのように考えていたか、比較しながら読んでみてください。
こちらは作家のジョン・コールマンさんの記事をもとに解説していきますね!
誤解1:やりがいはそのうち見つかるもの
まず1つ目の誤解は、やりがいはそのうち見つかる、という考えです。
なんとなく働いているうちにやりがいが見つかって、楽しく働けるようになれば、楽ですよね。
しかしこれまで働いてもやりがいを見つけられなかったわけですから、自分と真剣に向き合う必要があるんです。
言い換えると、仕事のやりがいは、意図的な努力を行って作り上げるもの。
やりがいを感じて働きたいなら、十分な努力をしなければならないのです。
誤解2:たった一つの天職がある
この世界のどこかに、自分にぴったりマッチする天職があるはずだ。
そう考えるのが人間というもの。
しかし天職を探す人は、長期的な仕事の満足度が下がる傾向にあるとわかっています。
どれだけ好きな仕事でも、事務作業や単純作業、顧客対応などの雑務に追われ、理想とのギャップを感じるからです。
仕事は取り組むうちにだんだん好きになっていくもの。
定義の章で紹介した項目を眺めながら、仕事への情熱を作り上げていきましょう。
誤解3:一度見つけた仕事のやりがいは一生変わらない
幸運にも仕事のやりがいが見つかったとしても、数年後には価値を感じなくなっていることもあります。
時間の経過とともに、大切にしている価値観も変わっていくものだから。
たとえば若いときに「権力」を目指してバリバリ働いていた人が、いざ権力を手にしたときには「コミュニティへの帰属」に価値を感じているかもしれません。
人間は結婚や仕事など、多くを経験し、学ぶことで変化していきます。
仕事の意義ややりがいが変わっていくことは、自然なことなんですね。
つまり仕事のやりがいは、一度考えて終わりではなく、人生をかけて作り上げていくものなんです。
質問に答えるだけでOK。仕事のやりがいを見つける方法
それでは最後に、仕事のやりがいを見つける方法を解説していきます。
いきなり転職しましょう!と言われても、ハードルが高いはず。
なので今の会社にいながら、仕事を捉えなおすための簡単な質問を紹介します。
過去の経験を思い出しながら、自分と向き合ってみてください。
あなたの仕事は誰の役に立っているか?
先述のとおり、仕事のやりがいとは煎じ詰めれば「人の役に立っている感覚」です。
そのため最重要なのは、あなたの仕事が誰の役に立っているのかをイメージすること。
あなたが製品やサービスを作っているのなら、利用する人を笑顔にしているはずです。
また人事のお仕事をしているのなら、同僚が円滑に働けているのはあなたのおかげ。
あるいは何らかの形で「困っている人を助ける」という会社のビジョンに貢献しているはずですし、あなたが働いているおかげで家族は食べていけるのです。
このように、視点や角度を変えて物事を捉えなおす「リフレーミング」を行い、今の仕事に眠るやりがいを掘り出しましょう。
あなたが得意な仕事は何か?
次に具体的な業務内容について考えてみます。
誰かの役に立つためには、苦手なことを克服するより、得意なことを活かすべきです。
なぜなら苦手を克服しても、スタートラインに立つだけだから。
たとえば苦労して-1から0までスキルアップしても、まわりには1の人も2の人も、自分より有能な人がたくさんいるイメージです。
それならもともと2のレベルの能力を3、4、5と磨いていけば、あなたにしかできない能力に育っていくわけです。
あなたの得意を見つけるためには、下記の項目を考えてみましょう。
- 感謝されること
- 人に褒められたこと
- 苦労せずできること
感謝されるのは、その人が困っていた仕事をあなたが難なくこなせたということ。
そこにはあなたの強みが眠っているかもしれません。
あなたが子どものころ好きだったことは何か?
子どもの頃好きだったものは、あなたが本当に好きなものである場合があります。
大人になるにつれ、世間体や周りからの声に影響を受け、本心を隠してしまいがち。
コミュニティから追い出されないように、無意識にでも他人に気を遣うからです。
一方で、子どもは正直です。
好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと、周囲の目もはばからず、心のままに行動します。
そのため小さな頃に夢中になって取り組んでいることは、純粋に好きなものである可能性が高いと。
「昔のこと過ぎてもう覚えてないよ」という場合は、両親や親戚などに話を聞いてみるのもおすすめです。
僕は両親に聞いてみると、デパートでゲームしたいがために、一人で別フロアまで移動していた話を聞けました。
両親はかなり心配したみたいですが、好きなもののためなら見知らぬ土地でも冒険できるんだとわかりました。
あなたの価値観に合っているか?
自分の意志で働いているという自律性を実感するために、自分の価値観と合う仕事ができているか確認しましょう。
家族との時間を大切にしたいはずなのに残業まみれで、帰宅する頃には家族全員が寝静まっている場合、やりがいを感じられるはずもありませんよね。
あるいはおすすめできない商品を営業しなければいけないなら、間違いなく葛藤することになるはずです。
あなたの仕事や働き方は、あなたの価値観と合っているでしょうか?
会社の掲げるビジョンに共感できるでしょうか?
もし自分のことがよくわからなければ、下記の記事をあわせてチェックしてみてください。
仕事のやりがいを見つけて、楽しく働こう
今回は、ハーバード・ビジネス・レビューに掲載された記事の内容を踏まえながら、仕事のやりがいについて解説してきました。
どんなところにやりがいを感じるかは人によって違うものの、何かしらの道しるべがなければ何を考えれば良いのかわかりませんよね。
本記事をその取っ掛かりとして活用し、最終的にはあなただけのやりがいを探してみてください。
もし会社のビジョンに共感できなかったり、誰の役に立っているのかイメージしにくかったりなど、今の職場ではどうしてもやりがいを感じられない場合、転職もいい選択になります。
下記のロードマップを参考にしながら、ぜひ検討してみてくださいね。