今回は、スーザンケインさんの著書「内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える」の紹介です。
- 内向的な性格に悩みを抱える方
- 外向的な人と自分を比べて、自分を好きになれない方
- 本書の内容を知りたい方
におすすめの一冊です!
✔︎この記事の内容
- 本書の内容解説
- 本書をお勧めできる方
- 自分の性格を受け入れる方法
について解説します。
何を隠そうこの記事を書いている僕自身、内向的な性格で、周りとの違いや生きづらさに悩みを抱えていました。
どうしても自分の性格を好きになれず、外向的な性格だったらよかったのに、と何度も考え、自分を偽り、日々疲弊していました。
そんな時に本書と出会いました。
この本を読み、自分の性格についての考え方が変わり、自分を受け入れることができるようになりました。
今回はそんな、僕の人生に大きな影響を与えてくれた一冊の紹介です。
✔︎YouTubeにて、よりわかりやすく解説しました!映像でご覧になりたい方はぜひ!
本書の内容
本書のメッセージ:内向的な性格は悪いものじゃない
この本の主なメッセージは「内向的な性格は悪いものじゃない。人間にはさまざまな個性があり、それを受け入れることこそ重要なんだ」ということです。
私たちは生まれつき備わった遺伝子や育ってきた環境が異なるため、性格や得意なことは人によって違います。それが個性であり、そこに優劣はありません。
内向的な性格もその個性の一つであり、決して悪いものではない、と本書では繰り返し語られています。
そして、何より共感できるのは、著者のスーザンケインさんも内向型だという点です。
著者について
ケイン氏はプリンストン大学、ハーバード大学ロースクールを卒業し、弁護士として活躍されたのち、ライターへ転身、という異色の経歴の持ち主です。
現在は、ライターとしての活動のかたわら、コミュニケーションの講師を務めています。
また、自身のTEDでの講演が、累計1800万回再生を超え、ビルゲイツ氏もその内容を絶賛されているそう。
そんな活躍を経て、「世界のリーダー及びマネジメント専門家50人」の一人に選ばれるなど、華々しい日々を送っています。
本書はそんなケイン氏の1冊目の著書。
現在ではさまざまな言語に翻訳され、アメリカではベストセラーとなった一冊です。
本書で学べること
内向型でありながらも、上記のような成功をおさめているケイン氏。
本書はさまざまな研究や実体験、ある人物のエピソードなどをまじえ、「内向型と外向型」という視点から両者の特徴についてわかりやすく解説してくれている一冊です。
この本では
- 内向型の特徴
- 内向型が快適に過ごすためには
- 内向型と外向型の違い
を学ぶことができます。
確かに、現代社会は内向型の人にとって生きづらい環境であることは確かです。
学校や会社、人付き合いなど、外向的な性格こそが美徳とされる価値観が私たち人間には広がっています。
しかし、そんな中でも偉業を成し遂げ、大きな成功をおさめた内向型はたくさんいるんです。
- アップルの共同創業者ウォズアニック
- 偉大な科学者であるニュートンやアインシュタイン
- ハリーポッターシリーズのJK・ローリング
彼らは内向型だからこそ持っている強みを生かして成功しました。
生まれついた性質を生かし、自分を偽ることなく自分にあった人生を送り、充実した毎日を送ることだってできる。自分を好きになることだってできる。
本書はそのためのヒントがふんだんにもりこまれています。
内気な性格な方は必読の一冊といえるでしょう。
本書のポイント2つ
以上のように、内向型の方には役に立つ内容がたっぷり盛り込まれているのですが、続いて僕が読んでいて、中でも大事だと感じた重要ポイントをふたつ紹介します。
ポイントその①:集中的実践
集中的実践とは、集中して何かに取り組むこと。
全力で集中して取り組み、何かを効率的に身につけよう、というものです。
内向型の大きな強みは、この「集中的実践」です。内向型は、集中して物事に取り組みやすいんです。
なぜなら内向型は、一人で黙々と作業することが好きだからです。
内向的な方であれば、誰にも邪魔されることなく自分だけの空間で自分の好きなことに没頭したい、といった経験をした方も多いのではないでしょうか。
例えば、静かな環境で本を読みたい、一日中ゲームをしたり漫画を読んで過ごしたい、好きなドラマを見てゆっくりとリラックスしたい、など。
この
- 誰にも邪魔されない環境
- 自分の好きなこと
という条件下では、集中的実践を生みやすいんです。
誰にも邪魔されない環境
まず、第一に、高い集中力をキープするためには外部からの情報を遮断する必要があります。
せっかく物凄い集中していたのに、同僚に話しかけられたせいで集中力が途切れてしまった、なんていう状態がそのいい例です。
これはオープンオフィスなんかではよくある現象だと思いますが、注意したいのは一度途切れてしまった集中力を元の水準までに戻すには約23分かかると言われています。
要するに、そのような環境で作業をすると生産性が下がってしまうんです。
一方、内向型は一人の環境を好みます。
その分、外部からの影響を受けづらいので、高い集中力を保った状態で、作業に取り組みやすい、というわけです。
自分の好きなこと
集中的実践においては、自分の好きなことに取り組むことも重要です。
物事を継続するには、モチベーションが必要不可欠です。
高いモチベーションを維持するためには、
- 自分が好きだと思えること
- やりがいを感じること
に取り組むことが大切です。
何のためにやっているのか、誰の役に立つのかわからない仕事をやっていても、なかなかやる気が起きないですよね。
なので、自分の内側からモチベーションが溢れることに向き合うことが必要なんです。
漫画を読んでいたら知らないうちに朝になっていた、仲の良い友人と会話をしていたら時間がすぐに経っていた、という経験を持っている方は、それがあなたの好きなことです。
その強みを生かしていきましょう。
ポイントその②:自分に最適な環境を探す
本書では、「スイートスポット」と表現されていましたが、要するに、自分にとって最適な環境のこと。
人それぞれ違いがある以上、それぞれにあった刺激の強さは異なります。
辛いものが好きな人もいれば、苦手な人もいる、その違いは、環境にも言えることなんです。
外からの刺激が強い方が幸せだと感じる人もいる一方で、刺激がない方が心地よいと感じる人もいます。
大切なのは、自分の最適な刺激を知るということです。
そうすることで、自分の環境を変えていくこともできます。
逆に、自分にとって最適な環境がわからなければ、刺激が足りなすぎて十分に満足できなかったり、刺激が強すぎて日常に疲れてしまうわけです。
なので、まずは自分にとって最適な刺激、環境を知ることから始めてみましょう。
✔︎ここまでのまとめ
- 本書のメッセージは「内向的な性格は悪いものではない」ということ
- 集中的実践が内向方の最大の強み
- 自分のスイートスポットを探そう
ただ、内向的な性格にも強みがあるってことは分かったけど、でもやっぱりどうしても自分を好きになれないよ、といった方向けに、僕が内向的な性格を受け入れるために行った方法を紹介します。
何かお役に立てれば幸いです。
内向的な性格を受け入れる方法
具体的には5つのステップに分かれます。
ステップ1:悩みを特定する
まずは何に対して悩みを抱えているのか特定しましょう。
漠然とした不安はさらなる不安を呼んでしまいます。
それを防ぐためにも、自分はどんな状況で悩んでいるのか特定していきましょう。
ステップ2:自分の感情に目を向ける
続いて、ステップ1の状況が起きた場合、どんな感情を抱くのか観察してみましょう。
怒りなのか不安なのか、焦りなのか嫉妬なのか。
できる方はできるだけ具体的に表現してみましょう。
そうすると、自分の感情に対してしっかりと向き合うことができます。
ステップ3:どうすれば自分の力にできるか考える
自分の感情がわかったら、その悩みを自分の力に変えるためにはどうすれば良いか考えましょう。
例えば怒りを感じた時、人は何か新しいことにチャレンジする力が湧いてきます。
なので僕が怒りを感じた時、行き詰まっていた仕事に再度取り組んでみたり、先延ばしにしていた雑務なんかを片付けるようにしています。
起きてしまった出来事と、それに対して感じたことは変えられないので、できるかぎり自分のためになるよう解釈する、というイメージです。
その際、内向型の強みは本書にたくさん書かれているので、参考にすると良いアイデアが浮かぶかもしれません。
ステップ4:メモをする
今までの一連の流れを記録します。
人間の記憶は不安定なので、記憶に頼るのではなく、記録として残しておくことがとても重要です。
僕はノートに書き出していますが、スマホにメモしても良いですね。
ステップ5:定期的に見返す
そして、しばらく経った時にこのメモを見返してみてください。
当時と状況が変わっているので、感じ方が変わっているかもしれません。
場合によっては、こんなことで悩んでいたのか、と過去の悩みがちっぽけに感じるかもしれません。
たとえ大きな変化がなかったとしても、小さな変化に目を向けてください。
その、「小さな成功体験」を大事にしてください。
小さな成功体験を繰り返しているうちに、自分に自信が生まれ、次第に自分の性格を受け入れることができるようになります。
ぜひ参考にしてみてください。
おわりに
今回はスーザンケインさんが書かれた「内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える」について解説しました。
本書の結論は、「内向的な性格は悪いものではない。人それぞれ個性があり、それを受け入れることが重要だ」ということです。
本書はさらに、
- 内向型の強みは何か
- 内向型に適した生き方をするにはどうすれば良いか
- 内向型と外向型が付き合っていくにはどうすれば良いか
について深掘りし、人間の性格について考察した素晴らしい一冊です。
おすすめの人
本書は
- 内向的な性格に悩みを抱える方
- 自分の性格に合った生き方を知りたい方
- 異なる性格の人との関わり方に悩みを抱える方
におすすめの一冊です。
内向的な人が抱える悩みに、科学的な根拠やさまざまなエピソードをもとに論じており、とても読みやすいのも魅力の一つかと思います。
上記の悩みが解決できる方法が見つかるかもしれませんので、気になる方はぜひ一度読んでみてください。
それでは。
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