こんにちは、ばちといいます。
自分がよく分からなくなってしまいました…。
自分について知る方法が知りたい!
自分を知って、自分に合った仕事を探したい!
今回はこんな、自分のことがよくわからず、主に仕事に悩みを抱えているあなたへ向けた記事を書きました。
僕もずっと、周りに合わせてなんとなく生きてきました。
自分がわからないまま就活を終えて社会に出た結果、自分に合わない仕事に就き、体調を崩すことに。
でも1年間の休職がいいきっかけとなり、自己分析を深めていくと、自分が内向的であることや得意なこと、価値観など、自分を深く知れたんですね。
自分を知った今、IT企業のWebライター兼編集者へ転職し、自分に合った仕事を続けています。
今回はこんな僕が、自分を知ることについて、徹底的に解説していきます。
気合が入りすぎて、かなりのボリュームになってしまいましたが、その分濃い内容に仕上がりました。
一度に読むのが難しいと思うので、ブックマークしてゆっくり読んでみてくださいね!
自分を知るとはどういうこと?
ではまず、そもそも自分を知るとはどういうことなのかを確認しておきましょう。
自分を知ることは心理学において自己認識やセルフアウェアネスと言われており、主に内的自己認識と外的自己認識の2つにわかれるとされています。
わかりやすく言えば「自分が何者であるかを理解するとともに、他人からどう見られているかを知ること」、これが自分を知ることなんですね。
- どんな性格で
- どんなことを大切にしていて
- どんな強みがあり
- どんな短所があるのか
上記のように、自分について知ることはイメージしやすいはず。
そんな内的自己認識はもちろん、他人からどのように評価されているのか、自分の行動は他人の目にどう写っているのかの外的自己認識も理解することもまた、自分を知ることなんですね。
周りから見た自分がわからなければ、自己中な行動をとってしまいがちですし、逆に自分を知らなければ、まわりに合わせて生きていくことになります。
自分についての分析を深めるとともに、他人から見た自分に目を向けることもまた、大切なんです!
自分を知るのが難しい理由
とはいえ自分を知ることは、これがなかなか難しいんです。
なぜなら僕らは、「自分のことは自分がよくわかっている」と思いこむから。
組織心理学者のターシャ・ユーリック博士が行った調査によると、95%の人は「自分について理解している」と回答しましたが、実際には10〜15%の自分しか理解していなかったのだとか。
つまり自分についてよく理解していると思っても、実際には自分の1割程度しか知らないわけなんですね。
しかしこの記事にたどり着いたあなたは、足りない部分に気が付き、改善したいと思っているはず。
そんなあなたならきっと大丈夫。
この記事を参考に、あなたについての理解を深めていきましょう!
自分を知る科学的なメリット。仕事や人間関係に好影響
では続いて、自己分析のモチベーションを高めるためにも、自分を知るとどんな良いことがあるのか見ていきましょう。
一言で言えば、自分を知ると仕事や人間関係にポジティブな影響がおよび、人生の幸福度が高まる傾向があると。
ここでは自分を知るメリットについて、科学的根拠をまじえながらくわしく解説していきますね!
クリエイティブになる
自分を知っている人は、創造力が高まる傾向にあります。
この点についてノースカロライナ大学のポール・J・シルビア教授は、「自己認識が高い人は他人の視点でものごとを見れるため、創造的なアイデアが生まれるのだろう」とコメントしています。
たとえば仕事で行き詰まっている問題をあらゆる視点から俯瞰して、解決できるアイデアが浮かべば、仕事にいい影響がおよぶでしょう。
あるいはパートナーとの関係が良くないのなら、気の利いたプレゼントをあげることで、二人の関係も良くなるかもしれません。
悩みを解決できるようなひらめきが欲しい方は、まずは自分を知ることから始めましょう。
さらに同調査では、自己認識と自制心や自尊心などとの関係も確認されていました!
判断力が高まる
さらに判断力が高まる傾向も確認されています。
アリゾナ州立大学のスコット・リドリー教授による調査を見てみると、自己認識を高めるトレーニングを行うと、意思決定タスクのパフォーマンスが高まったことがわかったそうです。
つまり自分を知ることで判断力が高まり、賢明な判断をしていたということ。
他の調査でも頭がいい傾向も確認されており、どうやらそのあたりも判断力に影響を与えていると考察できそうです。
決断の精度を高められれば、「あの時こうしていれば…」と言った後悔のリスクも下げられます。
この世知辛い世の中を、判断力とともに生き抜いていきましょう。
良好な人間関係を築く
1985年の調査によると、自分を知ることと人間関係の満足度は比例関係にあったのだとか。
自分を知れば自分の行動が他の人にどう見られるか、行動の結果相手がどんな気持ちになるかまで意識できるため、人間関係での失敗をしづらいのだろうと予想ができますよね。
他にも多様性に対する理解が深まりコミュニケーション力が高く、自信が生まれ、攻撃性が低く、嘘をつきづらいなど、人間関係にまつわるエビデンスは多数出されていまして、自分を知ることと人間関係には密接な関係があるとわかります。
僕も言われてみれば、自己分析をしてから家族や恋人、友人との関係がよくなったような気がします。
より良いキャリアを選ぶ
就活の際、多くの人が経験したであろう自己分析。
あれも実際意味がある過程なんだと分かる結果が出ていました。
クリス・ブラウン氏らによる2003年の調査では、感情のコントロールが上手い人は「自分の選択次第で良いキャリアを歩める」と考えていることがわかったとのこと。
つまり自分の選択次第で、キャリアを作っていけると思っているというわけです。
僕の1社目の会社もそうでしたが、総合職採用だと会社の選択次第で自分のキャリアが決まってしまいますよね。
だから自分の選択次第でキャリアを描いていけるとは、なかなか思いづらいのではないかなと。
でも自分を知っている人ほど、自分に合った仕事や環境を知っています。
そのため自分にとってより良い会社への転職や、独立などの選択肢にも目が行くのでしょう。
仕事で成果を上げる
そして自己認識が高い人は、仕事で成果を上げる傾向ももちろん確認されています。
1997年の調査では、職場のハイパフォーマーは、平均的なサラリーマンに比べて大幅に自己認識力が高いことがわかりました。
他にも仕事やリーダーシップに関するエビデンスは多数ありまして、リーダーシップを発揮して、昇進しやすい、モチベーションの高いチームを率いている、自己認識が高い従業員が働く企業は収益率が高い傾向にあるなど、枚挙にいとまがありません。
自分を知ることで、仕事のパフォーマンスが高まるというから驚きですよね。
仕事のパフォーマンスを高めたいのなら、自分を知るのは必須レベルですね!
転職がスムーズになる
これは僕の経験談ですが、自分を知っていると転職がスムーズに進むように思います。
やりたい仕事や働きたい会社、強み弱み、価値観、スキルなど、自分についての知識がある分、会社選びや選考がしやすいからですね。
僕が就活の際十分な自己分析を行わなかったのは先述のとおりですが、転職初期もまた、自己分析をしていませんでした。
「この会社を辞めたい」の一心で、会社の休憩時間に
でもエージェントからの質問に対して、回答に詰まることが多かったんですね。
そのせいもあってか転職活動はうまく進まず、苦戦することに…。
その後自己分析をしてから再チャレンジすると、トントン拍子に選考が進んでいき、希望していた会社から内定をいただけました。
この経験から、転職するならしっかりと自分を知るべきであると考えるようになったんです。
あなたももし少しでも「転職したほうが良いのかな?」と思っているのなら、ここから先を熟読することをおすすめします!
自分を知るなら知っておくべき9つの要素
僕が自己分析をしようと思った時、「自分を知るって言っても、何を知るべきなのかよくわからん」と迷いました。
その後いろいろな本などを参考にしながら、自己分析を深めていくことで「これは知っておいたほうが良いな」と思ったものをシェアしておきます。
具体的には、下記の9つです。
- その1:価値観
- その2:強みや長所
- その3:弱みや短所
- その4:興味ややりたいこと
- その5:特定の思考、行動パターン
- その6:能力、スキル
- その7:他人から見た自分
- その8:自分に合った環境
- その9:性格
一つずつ、解説していきますね!
その1:価値観
まず重要なのは、あなたの価値観を知ること。
あなたは何を大切にしていて、どんな考えを持っているのか。
そんな価値観がわかれば、どんな基準で物事を決めていけばいいのか、その物差しが手に入ります。
下記の記事を参考にしながら、あなたの人生の羅針盤を見つけてみてください。
その2:強みや長所
そしてあなたの強みや長所を知るのも大切です。
あなたらしく生きるためには、自分の強みを見極め、強みが活かせる環境で、強みを伸ばすべき。
弱みを克服するよりも、強みを伸ばすほうがコスパが良いからです。
あなただけの強みを見つけ、オンリーワンの個性を伸ばしていきましょう。
その3:弱みや短所
長所を伸ばすのが大事、とはいえ、それは弱みを無視していいという意味ではありません。
なぜなら弱みを知ることで、あなたに合わない環境や仕事、働き方がわかるから。
マルチタスクが苦手なのに電話が多い職場ではしんどいでしょうし、優柔不断ならリアルタイムの判断を求められる仕事は合っていません。
自分の弱みを避け、強みを活かせる環境を整えるのがおすすめです。
その4:興味ややりたいこと
情熱を持って取り組めることや、心からやりたいと思えることを探しましょう。
仕事に関することはもちろん、趣味のレベルでも構いません。
とにかく「これをしているときは本当に楽しい」と思えるようなものを見つけられれば、人生は楽しくなることでしょう。
個人でも気軽に発信できる現代では、趣味がいつの間にか仕事になっていることも珍しくありません。
あなたが時間を忘れて没頭できるものを見つけていきましょう。
その5:特定の思考、行動パターン
これはなかなかイメージしにくいかもしれませんが、要するに「ある出来事に対して、どんなふうに反応するか」ということです。
自己分析を深めていくと、自分の決まった反応パターンが見えてきます。
たとえば「上司に小言を言われた後は、お腹のあたりがザワザワするな」とか「飲み会の乾杯のとき、必ず「かんぱーい!いえーい!」って言っているな」とか。
このような自分の行動パターンを把握しておくことで、対策も立てやすくなります。
その6:能力、スキル
あなたにはどんな能力やスキルがあるのかを知りましょう。
それは会計や法律、医療の専門知識だけではなく、コミュニケーション力や発想力、時間管理力などのスキルも含まれます。
変化の激しい現代においてより重要なスキルは、後者のスキル。
これらをソフトスキルといいますが、会社や職種が変わっても使えるスキルを身につけることこそ、現代を生き抜くリスクヘッジになります。
「どんなスキルを身につければ良いのかわからない」という方は、まずソフトスキルを身につけることから始めてみてください。
その7:他人から見た自分
これこそが、いわゆる外的自己認識です。
- 声のトーンや表情はどのように見えているか
- 自分の表現したとおりに相手に伝わっているか
- 自分の言動の結果、周りの人にどんな影響があるか
人に聞いてみるとわかりますが、本当に自分の意図通りに伝わっていることって少ないんですよね。
僕も昔はそんなつもりはないのに、必ず「第一印象が怖かった」と言われていましたね…。
その8:自分に合った環境
これは会社選びなどに大きく関わる大切な要素です。
あなたは同僚たちが活発に議論し合う、オープンなオフィスで働きたいと思うでしょうか?
それとも予備校の机のように仕切りがある部屋で、なんなら漫画喫茶のような自分だけのスペースで黙々と仕事をしたいと思うでしょうか?
あるいは程よい距離感を保った人間関係に魅力を感じるかも知れませんし、いい香りの漂う環境が落ち着くかもしれません。
日々の生活の中で「あ、ここなんだか落ち着くな」「やる気が出るな」と感じる環境をチェックし、あなたに合った環境を探していきましょう。
その9:性格
自分の性格も、知っておくべき要素の一つ。
性格テストの類は世にあふれていますが、科学的に信憑性の高いと言われているのはアメリカの心理学者、ルイス・R・ゴールドバーグ博士が提唱した「ビッグ5」と呼ばれる性格特性です。
- 誠実性…責任をもって物事に取り組むか
- 協調性…他者に対してどのように接するか
- 外向性…思考が心の外側に向いているか、内側に向いているか
- 開放性…想像力や好奇心の度合いはどうか
- 神経症的傾向…メンタルは安定しているか
僕は誠実性や神経症的傾向が高く、協調性や外向性が低いという結果でした。
内向的な性格であるとわかり、世界の見え方が大きく変わったことを覚えています。
あなたももし内向的な性格なら、内向的な性格の特徴やあるある、診断テストをまとめた記事を参考に、自己理解を深めてみましょう。
自分を知る具体的な方法。自己分析に役立つ質問も紹介
それではさっそく、自分を知るための具体的な方法を紹介していきますね。
今回は下記のような、心理学での研究や学者たちが提唱している方法をベースに紹介していきます。ですから僕と同じように「スピリチュアルとか占いはちょっと苦手なんだよね…」という方でも参考にしていただける内容になっています。
- マインドフルネスを鍛える
- ライフストーリーを作る
- 1日の出来事を振り返り、自分を知るノートを作る
- 他の人にフィードバックをもらう
- 自分を知るための質問に答える
- 自己分析に関する本を読む
- 自己分析診断ツールを利用する
一度に全部取り組むのは難しいので、「今日はこれをやる!」とテーマを決めてみるのがおすすめです!
マインドフルネスを鍛える
マインドフルネスというとスピリチュアルみが強いかもしれませんが、そんなことはなくて、まっとうな科学のお話なんです。
マインドフルネスとは、自分の思考や感情に気付くこと。
たとえば「あ、今夕飯はハンバーグが食べたいなって思ったな」とか「上司から無茶な仕事を振られて、怒りを感じているな」のように、もうひとりの自分が心を観察するようなイメージですね。
マインドフルネスを鍛える鉄板の手法は、瞑想です。
2年で6000分瞑想をした僕が、瞑想を継続するコツも解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
ライフストーリーを作る
過去の経験がどのように今のあなたを形作ってきたのかを知るために、ライフストーリーを作ってみましょう。
具体的な方法として、ここでは心理学者のダン・マクアダムス教授が提唱するやり方を紹介します。
一冊の本であるかのように自分の人生を考えてください。その本を、人生の重要な各段階を構成する章に分けてください。その各段階のなかで、五〜一〇の具体的な人生のシーン(良い瞬間、悪い瞬間、ターニングポイント、幼い頃の記憶、子供の頃の重要な出来事、大人になっての重要な出来事、その他の自分を決定付けたと思う出来事)を考えてください。
「insight」223ページより引用
要は人生における重要な出来事を5〜10ほどピックアップして、1冊の本を作るようなイメージですね。
各章ごとに、下記の質問に答えながらやってみてください。
- いつ、どんな、誰との出来事か?
- あなたは何を考え、何を感じましたか?その出来事の何があなたにとって重要ですか?
- この出来事は、今の自分にどのように影響していますか?またこれからの自分にどのように関わるでしょうか?
すべてのストーリーを書き終えたら、全体を見ながら下記の質問に答えてみましょう。
- あなたの人生のメインテーマや感情、学びは何でしょう?
- ライフストーリーは、あなたはどんな人間であり、どんな人間になっていくかを示していますか?
- どんな価値観や情熱、願望、特定の行動パターンが読み取れますか?
決して簡単な作業ではありませんが、あなたの人生の一貫したテーマを見つけるためにも、ぜひ取り組んでみてください!
1日の出来事を振り返り、自分を知るノートを作る
「人生を振り返るのはちょっとハードルが高すぎるよ…」というあなたにおすすめの方法は、1日の出来事を振り返ること。
その日1日で一番印象に残った出来事をピックアップし、下記の項目について2、3行程度で書き出してみましょう。
- 見たこと…何があったのか
- したこと…どんな行動をとったのか
- 感じたこと…どんな感情を抱いたのか
- 考えたこと…どんな思考が浮かんだのか
これらの質問を繰り返すことで、どんな状況でどんな感情が生まれるのか、そのパターンが見えてきます。
「彼は怒りを感じた」「彼女は焼き肉を食べたいと思った」のように、第三者の視点から書くと、複数の視点で自分を見られるので、おすすめです!
他の人にフィードバックをもらう
他人から見た自分を知るには、やはり人に聞いてみるのが一番手っ取り早い方法です。
とはいえ僕と同じように、「人からネガティブな指摘を言われるなんて抵抗があるよ…」と思ったと思います。
なのでコツとしては、本当に信頼できる相手を選ぶこと。
それほど仲良くない人から「〇〇ってこうだよね」とか言われても、腹が立つだけですよね。
その人からなら何を言われても受け止められる人を選ぶのが、フィードバックをもらう際のポイントです。
自分を知るための質問に答える
自分を知るための質問に答えてみるのは、楽しく自己分析を深められるのでおすすめです。
ここでは心理療法の1種、ACTの分野で使われている19の質問を下記に載せておきますので、ぜひチェックしてみてください。
自己分析に関する本を読む
読書が苦手じゃない方は、ぜひ下記の3冊を読んでみてください。
上から順に読みやすくなっているので、順番に読んでいくことをおすすめします。
- ムダに悩まない理想の自分になれる 超客観力,メンタリストDaigo
- セルフ・アウェアネス,ハーバード・ビジネス・レビュー編集部
- insight いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力,ターシャ・ユーリック
僕は全部読みましたが、個人的なおすすめはinsightですね。
学者さんの本なのでかなり分厚いのですが、巻末にワークシートや質問一覧が載っていて、自己分析に取り組みやすいんです。
自己分析診断ツールを利用する
「本を読むのが本当に苦手なんです…」という方は、自己分析を深めるためのツールやサービスを使ってみましょう。
簡単な質問に答えたりするだけで自分の市場価値がわかる「ミイダス」
この章に載せた自己分析法をすべて試しても、もっと自分を知りたいと思った方は、これらのサービスを使ってみても良いかもしれませんね!
自分を知る際のポイントや注意点
最後に自分を知る際に押さえておきたいポイントや、注意点について解説します。
- 内省と反すうを区別する
- 変えられない部分は受け入れ、変えられる部分を変える
- 「自分は人よりも有能だ」と思うと肝に命じる
- 知的謙遜を身に着けよう
- 忙しいなら日常を利用して自己分析しよう
一つずつ解説していきますね。
内省と反すうを区別する
内省をする際に必ずおさえておきたいのは「反すう」との違いです。
反すうとは、同じことを何度も何度も繰り返し考えてしまうこと。
「あの時こうしていれば、ミスせずに済んだのに…」
気づけばこんな思考をぐるぐると考えていた、なんて経験もあるはずです。
この反すうには気づきや発見の要素がないため、自分を知ることに繋がりません。
なので反すうしている事実に気づき、そこから自分の思考パターンを読み取るようにしましょう。
変えられない部分は受け入れ、変えられる部分を変える
人には、変えられる部分と変えられない部分があります。
身長や骨格、気質などは遺伝によるものが大きく、自分で変えるのは難しいですよね。
一方で自分の行動を変えたり、感情をうまくコントロールしたりすることは、困難ですが不可能ではありません。
あなたのその特性は変えられるものなのかを判断し、変えられないのなら受け入れる。
そして変えられる部分に目を向けて、人生をよりよいものにしていきましょう。
「自分は人よりも有能だ」と思うと肝に命じる
冒頭でもお伝えしたとおり、「自分は人よりも能力がある」と勘違いすると肝に命じてください。
「自分は平均よりも上だ」と思う「レイクウォビゴン効果」や、能力のない人が自分を過大評価してしまう「ダニングクルーガー効果」など、僕らにはさまざまな思い込みが備わっています。
このスタンスで自己分析を行ってしまうと、どうしても客観的に自分を見れなくなってしまうんですよね。
これらの思い込みについて知るだけでも自分を客観的に見やすくなるので、「自分には思い込みがあるんだ」と認識できればひとまずは十分です。
知的謙遜を身に着けよう
かのGoogleも重視していると言われる「知的謙遜」。
要するに「自分にはまだまだ知らないことが多いから、どんどん学んでいきたい」という謙虚な姿勢のことですよね。
前項のお話にも繋がりますが、僕らは十分な知識が備わっていると思う性質もあるんです。
でも本屋さんに足を運べばわかるように、僕らが知らない知識は山のように眠っているんですね。
一度あなたが詳しいと思っているジャンルを人に説明してみると、「あ、ここの理解が足りないな」と気がつけると思いますので、謙虚さを養うためにもぜひやってみてください。
忙しいなら日常を利用して自己分析しよう
もしあなたが「仕事に家事に忙しくて、自己分析をする時間なんてないよ…」という場合は、日常を利用して自分を知りましょう。
具体的には何か心が動いたことに気がついたら「何が心を動かしたんだろう」と考えてみる。
すると「カレー屋さんの前でいい匂いをかぐと、無性にカレーが食べたくなった」とか「仲間想いのルフィの姿に心を打たれたんだ」とわかります。
あるいは前田裕二さんのベストセラー「メモの魔力」で話題になった、抽象化→転用のテクニックを使って、自分に合った行動を増やしていくのもいいですね。
日常には、誰もが見落としがちな自己分析の材料がたくさん転がっています。
その一つ一つに目を向けるだけでも、今よりあなたのことを知れるはず!
自分を知る、それは終わりなき旅
今回は自分を知るメリットや自己分析の方法、ポイントや注意点など、「自分を知る」というテーマで広くお話して来ました。
実際に自己分析に取り組むことで、今の仕事が自分に合っていないと気づいたかもしれません。
そのうえで「もっと自分に合った仕事に取り組んでいきたい」と感じたなら、今が絶好のチャンスです。
職場を変えることには不安や迷いもあると思いますが、ここまで読んでくださったあなたならきっと自分を大切に生きていきたいと思っているはずです。
僕は転職する前に、自己分析を深めるべきだと思っています。僕自身の経験はもちろん、多くの科学的根拠がそれを物語っています。
ですから定期的に記事を読み返し、少しずつあなたへの理解を深めていってください!
自分で自己分析するよりも、なんらかのツールを使いたい方は、下記の記事を参考に転職のイメージを膨らませてみてくださいね