- 内向的で、面接が苦手だ…
- 落とされると、自分がダメな人間だと思ってしまう…
- 面接に受かるなんてムリな気がしてきた…
この記事は、こういった方へ向けて書いています。
今回は「内向型と面接」というテーマです。
僕も内向的な性格で、面接というイベントがとても嫌いです。
いやすぎて前日に熱をだすほどです。笑
しかし内向型についての本を読みあさるうちに、自分が面接嫌いなのは当たり前のことだと気づきました。
✔︎本記事の内容
- 【面接が苦手】内向型の3つの特徴
- 【3つの科学的根拠】面接に落ちても、あなたがダメではない
- 内向的な性格を受け入れる2つの方法
面接が苦手で当たり前。内向型の3つの特徴
しゃべるよりも聴くほうを好み、ゆっくり考えてからしゃべり、会話よりも書くほうが自分をうまく表現できると感じることが多い。
「内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える」21ページより引用
まずはじめに、内向型のコミュニケーションの特徴についてみていきましょう。
以下の3つです。
- 特徴その①:話すよりも聴く
- 特徴その②:じっくり考えて話す
- 特徴その③:話すよりも書く
そりゃ面接苦手だよな、という特徴がならんでますね。
特徴その①:話すよりも聴く
内向的な人は、話すよりも聴くほうが好きです。
話し好きな人と遊ぶときは、心が楽ですよね。
自分は、聴くことに専念すればいいからです。
一方面接は、おもいっきり自分が話す場です。
面接官の質問に対し、言葉で表現する必要があります。
そのため、苦手意識が生まれるんです。
特徴その②:じっくり考えて話す
内向的な人は思ったことをすぐ口にするのではなく、一度しっかり考えます。
そのため、臨機応変な受け答えが得意ではありません。
面接では、質問にすぐ答える必要がありますよね。
あの場で沈黙するのは、かなりプレッシャーを感じること。
「少し考えてもいいですか?」
と伝えるのも1つの手ですが、何度も使ってしまうと悪い印象を与えかねません。
特徴その③:話すよりも書く
そして自分を表現するには、話すよりも書くほうが向いています。
話すことは得意じゃないけど、TwitterやInstagram、ブログで発信するのは好きだ、という方も多いのではないでしょうか?
かくいう僕もブログやTwitterでつらつらと好きなものについて書いていますが、とても楽しいです。
しかし、面接は話さなければいけません。
筆記スタイルの面接を採用している企業は、なかなかありませんよね。笑
以上の3つのコミュニケーションスタイルから、内向型は面接が苦手なのが当たり前だといえます。
内向的な性格についてより理解を深めたい方は、下記の記事をチェックしてみてください!
【3つの科学的根拠】面接に落ちても、内向的な性格は悪くない
「面接が苦手なのはわかったけど、それってつまり内向的な性格がダメなんじゃ…?」
と感じたかもしれません。
なのでここからは、面接に落ちてもノーダメージ、というお話をします。
根拠は以下の3点。
- 理由その①:内向型のポテンシャル
- 理由その②:あなたを思い込みで判断する
- 理由その③:面接と能力には関係がない
科学的なお話もまじえて解説します!
理由その①:内向型のポテンシャル
内向的な人は、もともと共感力が高いんです。
その科学的根拠を1つ紹介します。
会話への苦手意識が、コミュ力を下げる
アメリカのフランクリン&マーシャル大学による研究で、会話が苦手だと感じている学生86人を対象に、
共感力と会話への苦手意識との関係を調べたもの。
学生を2つのグループに分け、24枚の顔写真から、感情を当ててもらいました。
- グループ①「社交スキルを測るテストです」と伝えられた
- グループ②「一般常識のテストです」と伝えられた
その結果
グループ①は、社交スキルが高い人の平均より悪い成績でしたが、
グループ②は、社交スキルが高い人の平均よりいい成績を残しました。
つまり
内向的な人は、もともと共感力が高いが、「会話が苦手」というネガティブな思い込みがコミニケーション能力を低下させる
ということが分かったんです。
おそらく面接にも同じことがいえるでしょう。
面接への苦手意識が持ち前のコミュ力を低下させ、面接のパフォーマンスも下げてしまうと考察できますよね。
理由その②:あなたを思い込みで判断する
さらに面接官はあなたのすべてを評価するのではなく、一面だけをみて判断します。
これは脳の構造上、しかたないことなんです。
人間の脳は、基本的に省エネなので、難しい判断をきらいます。
楽して判断できるよう、進化してきました。
対応バイアスは、楽するためのツール
対応バイアスとは、他人があなたを判断するとき、あなたの行動は性格や能力を反映したものだと考える性質のこと。
例えば
- 仕事でミスをする→こいつは仕事ができないんだ
- しゃべりがつまる→会話が苦手な人なんだ
というように、行動だけを切り取って、安易に判断をします。
僕たちの内面までみようとはしないんです。
行動は、環境に影響される
実際のところ、人の行動は正確なものではなく、状況や環境に大きく左右されます。
いつもは優しい人でも、忙しければカッカすることもあるでしょう。
同じように、面接は緊張しますが、面接官はそれを考慮に入れてはくれません。
あなたの言動だけをたよりに、表面的に判断してしまうんです。
✔︎対応バイアスの具体例を「鬼滅の刃」を用いて解説!
【鬼滅の刃で学ぶ心理学】対応バイアスとは?【3つの具体例】
理由その③:面接と能力には関係がない
さらに面接だけで能力を測ることはできません。
心理学者フランク・シュミット氏、ジョン・ハンター氏が、過去100年のたくさんのデータをまとめ、
仕事のパフォーマンスを、事前に知ることができるのかを調べました。
その研究では、IQテストやインターンシップなど、採用試験に使われる10項目を、効果の高いものからランクづけしました。
その結果、面接はなんと8位。
また1位のテストですら、入社後のパフォーマンスの29%しか説明ができなかったそう。
つまり、8位だった面接だけで、能力を測ることはできないんです。
この3つが、面接で落ちたからといって、あなたの能力や人格を否定しなくていい理由です。
とはいえ面接に落ちるのは嫌ですよね。
なので面接が苦手な僕でも一発合格できた面接の裏ワザをどうぞ。
【面接に受かりたいあなたへ】内向的な性格を受け入れる2つの方法
とはいっても、やはり面接に合格し、志望している会社で働きたいですよね。
そのためは、自分を受け入れ、面接への苦手意識を克服すると良いということは、先ほどのとおりです。
自分を受け入れる方法は、以下の2つ。
- その①:マインドセットを変える
- その②:私が内向的な性格を受け入れた4つのステップ
その①:マインドセットを変える
マインドセットとは、価値観や信念、考え方のこと。
- 成長マインドセット→能力は努力でのばせる
- 硬直マインドセット→能力は生まれつき決まっている
という2種類があります。
面接で良い結果を残すには、成長マインドセットを身につけるべきです。
硬直マインドセットにとって、面接に落ちることは、自分が無能であることの証明です。
面接に落ちるたび、消耗していきます。
一方成長マインドセットは、面接の評価をポジティブに受け入れ、次にいかすことを考えます。
なので、面接には、成長マインドセットで挑むと、メンタルにも良いんです。
【5分で解説】成長マインドセットを身につける3つのステップ
YouTubeにて解説していますのでぜひ!
その②:内向的な性格を受け入れた4つのステップ
そして、僕が内向的な性格を受け入れた方法を紹介します。
以下の4ステップです。
- ステップ①悩みを特定
- ステップ②感情を認識
- ステップ③感情を力に変える
- ステップ④記録
ステップ①悩みを特定
なにに対して悩んでいるのかをはっきりさせることは、意外と重要だったりします。
なぜなら、ぼんやりした不安は、さらなる不安を生むからです。
✔︎僕の例
同期は、職場でまわりと仲良くしているのに、自分だけ親しい同僚を作れていないこと
ステップ②感情を認識
そして、悩みに対して、どんな感情を抱くのか観察します。
以下のように、感情をできるだけ詳しく表現すると効果的です。
✔︎僕の例
悲しみ10%
焦り10%
情けなさ30%
疎外感50%
ステップ③感情を力に変える
次に、感情をプラスに活用するにはどうすれば良いか考えます。
感情にはパワーがあります。例えば
- 不安を感じるなら、ガッチガチに対策を練る
- 怒りを感じるなら、新しいことにチャレンジする
- 悲しみを感じるなら、現状を冷静に分析する
というように、感情をポジティブに使うことを考えましょう。
✔︎僕の例
悲しい気持ちを利用して、どうして疎外感を感じるのか冷静に考えた
ステップ④記録
最後に、感情をポジティブに利用できたら、それをしっかり記録に残しましょう。
小さな成功体験は前に進む原動力です。
✔︎僕の例
他人と比べていることに気づいた。
自分には数人の友人がいれば幸せだと再認識
もっと自分のことを知りたいあなたへ
内向的な性格についてもっと知りたい方には、スーザンケインさんの「内向型人間のすごい力静かな人が世界を変える」という本がおすすめ。
僕の人生を大きく変えてくれた、内向型人間必読の1冊です。
ゆっくりと前に進みましょう
- 自分を変えなきゃ
- 自分なんて嫌いだ
そう感じてしまう方もいるかもしれません。
でも、焦る必要なんてないと思います。
人生は長いのですから。
面接に落ちても、それで人生が終わるわけではありません。
次の面接に向けて、ゆっくり進んでいければ、それでいいと思います。
以上、この記事があなたのお役に立てばうれしく思います。
それではまた別の記事でお会いしましょう!
参考文献
- 科学的な適職,鈴木祐,クロスメディアパブリッシング,p86~90
- だれもわかってくれない,ハイディ・グラント・ハルバーソン,ハヤカワノンフィクション文庫,p81~86
- 内向型人間のすごい力,スーザン・ケイン,講談社α文庫
- マインドセット「やればできる」の研究,キャロル・S・ドゥエック,草思社
- コミュ障でも5分で増やせる超人脈術,メンタリストDaiGo,マキノ出版,p59~60